竹内結子さんが天国に召されました。残念です。テレビドラマの「だんだりん」で演じた労働基準監督官は印象的でした。それ以上に映画「殿、利息でござる!」で扮した煮売り屋「しま屋」の女将「おしま」役が見事でした。この映画を再度観ました。藩主の命で身銭を切って荷物を運ばねばならない吉岡宿の民は破産者が相次ぎ夜逃げも頻発するという状況。これを宿場一のケチと言われた酒屋の倅と仲間の商人が中心となって私財を集め、藩主に貸し付けし、その利息で民を救済するというストーリーです。女将「おしま」が空中分解しそうな商人達を荷役人夫と共に繋ぎ留め、遂には藩主直々に商人達に面会し申出が成就します。わが街の窮状を救うために立ち上がったまでは一緒ですが、お上の札びらに転ぶ方と身銭の札びらを有効に使う方、どちらが後世にとって有益か、冷静になって考えてみましょう。まだ間に合う!