増・労災保険特別加入!                          その実態に目を凝らそう!!

安倍心酔の経済人・学者がフリーランスの拡大保護を声高に説いている画面・紙面が目に付きます。多様な働き方の実現・自己実現の手法・起業家の育成と色々言っていますが、説得力のある当事者からの声に出会ったことがありません。7月26日に東京都多摩市で5人が死亡する建設現場の火災がありました。元請けは安藤ハザマ、亡くなった労働者4人(身元確認済みの方)のうち3人が自営業、即ち労災の特別加入者・自営業の肩書でした。近年、労災の特別加入者が増えている要因の一つに入札や請負の条件とされていることを挙げる声もあります。実態の精査が必要です。CUNN有期雇用PT通信180号に詳細が掲載されています。

CUNN有期雇用PT通信180号の内容はこちらです。

雇用継続!スト回避!! 地域総がかりの成果!!!

7月13日に掲載したCUNNメール通信No.1448の続報です。「全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合葛飾第二職員支部」(佐藤さなえ執行委員長)は7月26日の団体交渉で、白浜組合員の8月15日以降の雇用・労働条件維持を会社と合意しました。女性3人で結成した労働組合のストライキを背景にした交渉を地域総がかりで支援した成果です。詳細はCUNNメール通信No.1457をご覧ください。札幌地区ユニオン・ユニオン11も組合員は全員女性です。総勢40人を超えるキャディさんです。7月17日には会社にスト権確立を通告しました。8月3日の団体交渉がポイントです。今回報告のあったケースを参考に頑張ります、と河部委員長は語っています。

CUNNメール通信NO.1457の内容はこちらです。

「働き方改革」の前にこっちが先でしょう!       労働行政職員減員の巧妙な手口!

政府の行政改革の肝である省庁人員削減は間もなく計画の5年に達します。着実に人員を減らし、そして公務現場に非正規労働者を増やしています。働き方改革の議論の中でも、労基の企業監視の要員を増やし長時間労働を撲滅するとしていますが、ここに費やした人員は他部署で減員調整します。その状況がCUNNメール通信No.1455で配信されました。労災認定の遅れが労働者を苦しめているのに何でそこの人員を減らすのよっ!と思いませんか!?

◎ CUNNメール通信 ◎ N0.1455 2018年7月23日

(情報・報告)企業の「働き方」監督部署増員/人員減で労災認定遅れも/きょうとユニオンのケース
きょうとユニオンの労災認定のケースが取材された東京新聞記事を添付して送付します。

東京新聞のきょうとユニオンの紹介記事はこちら

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(発行責任者:岡本)
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E-mail:shtmch@ybb.ne.jp
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悪意が増さる実態!法の趣旨を見つめよ!

7・23無期雇用転換を進める札幌市民集会に悲怒沸爆!

日本労働弁護団等8団体は7月23日18時30分より北海道自治労会館4階ホールで労働契約法第18条に定める無期雇用転換推進を呼びかける集会を開催しました。集会では実施3団体7名から職場・団体の無期雇用転換の取り組みが報告されました。札幌地区連合会山口副事務局長は2018春闘のクラシノソコアゲ全道キャラバンの周知行動や無期雇用転換前倒しの取り組みを紹介し情報労連北海道協議会からはNTT労組の具体的取り組み内容が報告されました。北海学園大学川村雅則教授からは大学教育職場の無期雇用への違法対応の恒常化とそれを正す労働組合の取り組みが紹介され北海道大学教職員組合は団体交渉の生々しい当局の適用阻止対応を公開しました。札幌地区労連は個別の交渉事案を説明し、正しい情報把握と誰もが参加できる運動環境が必要と強調しました。また、公務職場の状況を北海道国公木村事務局長が紹介し、国の定員削減方針の中、非正規公務員は着々と増え続けるが公務を理由に無期雇用転換が適用されないという実態を説明しました。会場には170名の市民・労働組合員・法曹関係者等が参加しました。途中退席者もなく、職場の違法状態に悲しみ、怒りを押し殺して熱心に耳を傾けました。閉会にあたり伊藤誠一労働弁護団北海道ブロック代表は、政府は70年の思いを結集して労基法改悪・高プロ法制化を実現した、これに我々は怯んではならないが、政府の思い以上の知恵と勇気と行動が必要とし、檄を飛ばしました。

7・23無期雇用転換を進める札幌市民集会で札幌地区連合会の取り組みを説明する山口副事務局長

労災・パワハラを提訴 ディズニーランド社員

東京ディズニーランドでキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演してきた女性社員2人が19日、運営会社のオリエンタルランドの安全配慮義務違反により被害を受けたとし、計約755万円の損害賠償訴訟を千葉地裁に起こしました。千葉のなのはなユニオンの取り組みです。朝日新聞が報道した内容をCUNNメール通信NO.1454で配信されました。

CUNNメール通信NO.1454の内容はこちらです。

賃金請求権 時効期間2年の延長を求める!

7月9日、日本労働弁護団は「賃金等請求権の消滅時効及び有給休暇の取得促進に関する意見書」を発表しました。内容は、不払い賃金などの請求権の時効2年を改正民法(2020年4月施行)に合わせて5~10年に延長すべき等です。現行労働基準法は賃金等の請求権について2年の時効期間を定めていますが労働者にとっては不利益が大きく、労働相談の現場でも問題視されています。今後の取り組みを注視しましょう。詳細はCUNNメール通信 NO.1452をご覧ください。

CUNNメール通信NO.1452の内容はこちらです。

 

労働組合だからできることがある!

7・18「2018 国民の権利と安心・安全を守る運動」シンポジュウム     壊れゆく公務2 に参加しました。

7月18日18時30分からエルプラザ3階ホールで開催された表題の集会に参加しました。主催は北海道国公で道内の公務労働者等88名が参加しました。公務員職場は人員削減・財政緊縮が強行され続けています。あらゆる面に効率化・省力化が求められ、その被害は受益者である市民・国民に及んでいますが、それ以前に行政サービスを支えている職員に甚大な被害が続出しています。その現実を職場報告・専門職員報告で明らかにし、今後の公務の在り方をどのように正していくのか、そのために労働組合として何をすべき

苦しみ悩む職員と滞る行政サービス

なのか、というような趣旨のシンポジュウムでした。報告された公務職場(教育・運輸・公務)は何れも人員不足と業務量の増大に担当職員が苦しみ、上席がそれを叱咤する、こういう構図が共通しています。ただ、その間にも、提供されるべき行政サービスは滞っているのが実態で、これが公になるとどうなるのか参加者としては気になるところでした。

民主主義の前提は「学ぶ市民の存在」 それを支えるのは労働組合!

シンポジュウム冒頭に講演された北海学園大学法科大学院講師森啓氏の「喝」は大変に刺激的なものでした。現政府の経済政策の根底にある「新自由主義理論」では「小さな政府」を打ち出し、大胆な規制緩和による「民活」を推奨したものの、潤ったのはごく一部の資産家であり、巷に溢れたのは極端な「格差」と「失業者」であるとしました。日本では中曽根-小泉―竹中ラインで新自由主義理論を展開し当然の如く「格差社会」を作りだし今も悲惨な事態が続出している、としました。更に、今の安倍政権ではこの新自由主義理論の政策で切り捨てた社会保障を軍備に回し世界に出ていこうとしているとし、民主主義の手続きを無視してまでも強行に進めているとしました。民主主義が正常に機能すれば、これらの事態は起こり得ないが、前提となる「学ぶ市民の存在」が薄れ、支える労働組合が自己保身に執着する事態では防ぐことはできないとし、今こそ、労働組合が声をだすべきとしました。労働組合は団結をモットーとするが、その団結を広範にする努力は必要とし特に市民との結束をいかに高めることができるかが重要であるとしました。そのためには、若い力と発想力も必要とし、特大壁新聞による市民向け広報も検討してはどうかとしました。

 

札幌地区ユニオンも結成から20年を経過しています。組合員は停滞気味とはいえ900人を超えるところまできました。ただ、組織として社会に強く独自のアピールができたかどうかを自問すれば唸るところです。今回のシンポジュウムを機に更に奥行のある運動を進めていくことを参加した熊谷会長と山本書記長は確認しました。

 

7.17 スト権確立通知!ユニオン11

札幌地区ユニオンに加盟するユニオン11(イレブン)は7月17日に開催された事務折衝でスト権確立を法人(一般社団法人 札幌ゴルフ倶楽部)へ通知しました。同ユニオンは3月1日に賃金改善等の労働条件改善や就業規則の開示等6項目にわたる要求書を提出しました。法人は4月12日の第1回団体交渉で全ての要求に拒否を示し、5月2日には書面によって拒否の意思を明らかにしました。そのような中、法人は新賃金によるキャディ募集及び賃金改定を含む就業規則変更手続き等を開始したことから、ユニオンは法人回答に対する再要求案をスト権投票案と共に組合員に諮りました。その結果6月29日にユニオン再要求案を承認し同要求案に対するスト権確立に97%が賛成する意思を確認しました。7月17日の事務折衝では冒頭札幌地区ユニオン山本書記長は、スト権確立を通知すると共に、理事会日程を優先する間延びした交渉を配置するのであれば、労働委員会で双方の主張を明らかにした方が合理的であるとし、法人の早期対応と前進回答を求めました。

札幌地区ユニオン執行委員会は全面支援を決議済み!

札幌地区ユニオンは6月21日に開催された第4回執行委員会でユニオン11の交渉状況の報告を受け、今後の対応等について協議しました。執行委員からは早期に札幌地区ユニオンの支援体制を明らかにし、全ての局面に敏速に対応すべきとの意見が出されました。その結果当面、山本書記長を担当として配置し、ストライキを含めた局面の全組織支援を決定しました。

ユニオン11の組合員は全てキャディさんです!

ユニオン11は2013年11月11日に結成されました。事業主の一般社団法人札幌ゴルフ倶楽部は輪厚ゴルフ場と札幌ゴルフ倶楽部由仁コースを管理運営しています。現在の組合員は輪厚ゴルフ場に勤務するキャディさんです。結成時からコツコツと交渉を重ね、組合員も増え続けています。今回の団体交渉で更に労働条件改善を実現し頑張ると組合員一同張り切っています。今後、続報を掲載します。

さとらんど労働組合結成!

5月16日さとらんど労働組合が結成されました。東区の「サッポロさとらんど」に働く職員が組合員です。組合員の雇用形態を問わず加入可としています。結成大会には連合(連合石狩地協や札幌地区連合会)の役員、札幌地区ユニオン役員が参加しました。結成大会では、組合役員・組合規約(組合費含む)・上部団体加盟(札幌地区ユニオン加盟)等を決定しました。会社への要求内容はこの後、執行委員会を開催して組合員の拡大を進めながら決めていくとしました。執行委員長に選任された北瀬英史さんと副執行委員長に選任された菅原均さんは「これから組合員を増やし、多くの要望を吸い上げ職員の処遇改善を実現し、最後まで「さとらんど」で働くよう頑張りたい!」としました。結成通知と要求書提出は7月12日14時に雪印種苗(株)本社で行いました。提出の宛先は高山光男代表取締役です。

7月12日 結成通知・要求

提出宛先は雪印種苗本社社長 要求は4項目・15課題

持参したのは連合石狩地協・札幌地区連合会山本功特別執行委員(札幌地区ユニオン書記長)で、当面の窓口を担当する旨を伝え組合員への直接の接触を避けるよう求めました。会社は人事総務部を窓口とするとし、早速検討に入るとしました。要求書には4項目・15の課題を提示しました。①賃金労働条件の改善(賃金表・一時金・諸手当新設等)②雇用管理の在り方(勤続年数・定年再雇用・休日・特別徴収等)③就業規則の改定等(さとらんど契約社員就業規則の改定と従業員代表選出)④労働協約が概要です。何れも現時点の組合員から聴取した意見をもとに要求項目としてまとめたものです。同組合は今後会社と精力的に話し合いを進めていきたいとしています。