労働政策研究・研修機構(JILPT)は6月4日、メールマガジン労働情報第2062号を配信し、5月30日に厚労省が公表した2024(R6)年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況を紹介し、併せて国の対応策を周知しました。内容は以下のとおりです。
●職場の熱中症による死傷者、前年比14%増加/厚労省調査 厚生労働省は5月30日、2024年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況 (確定値)」を発表した。職場での熱中症による死傷者(死亡および休業4日以上の業 務上疾病者)数は1,257人(前年比151人・14%増)、うち死亡者数は31人 (前年と同数)。全体の約4割が建設業と製造業で発生し、年齢別では50歳以上が全 体の5割超を占めた。6月1日の労働安全衛生規則改正により、暑さ指数(WBGT)28 度以上または気温31度以上の環境で連続1時間以上または1日4時間を超えて作業す る職場での「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が義務付けられた。 5月20日厚労省「令和6年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表します」 2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値) 職場の熱中症対策強化 改正安衛法施行規則 STOP!熱中症クールワークキャンペーン(5月1日から9月30日まで)
今年5月末、昼間の気温は「初夏並み」でした。北海道の低湿度・朝晩低温が自然救済となりました。それでも外仕事の人には顔の紅潮が目立っています。この1カ月で熱中症対策をしっかり把握し、職場の安全を確保しましょう。生活維持の場で命が尽きるのは本末転倒・最大の悲劇です。この選挙キャンペーン期間中、職場の安全対策を拡声する予定者が出てくれば効果的なのですが。