厚生労働省は10月9日、全国の労働局や労働基準監督署が2019年実施した外国人技能実習生の実習実施者に対する監督指導や送検等の状況を公表しました。労働基準関係法令違反が認められた実習実施者は、監督指導を実施した9,455事業場のうち6,796事業場(71.9%)に達しています。主な違反事項は、労働時間(21.5%)、使用する機械に対して講ずべき措置などの安全基準(20.9%)、割増賃金の支払(16.3%)などです。このうち重大・悪質な労働基準関係法令違反として送検されたのは34件としています。物言わぬ・低賃金労働者として酷使されている状況が明らかです。はたして、将来日本に来て幸せでしたと言ってくれるでしょうか。
「外国人技能実習生の実習実施者に対する平成31年・令和元年の監督指導、送検等の状況を公表」する厚生労働省ホームページ
技能実習生の実習実施者に対する監督指導、送検等の状況(平成31年・令和元年)