10月12日労働政策研究・研修機構(JILPT)は メールマガジン労働情報第1813号を配信し、10月6日に東京都内で開かれた連合中央委員会について紹介しました。議事では2023年度活動計画及び2023春季生活闘争素案が提起されたようです。内容は以下のとおりです。
「賃金水準の停滞こそが構造的課題の原因の1つ」と芳野会長が強調/ 連合中央委員会 連合(芳野友子会長、687万8,000人)は10月6日、都内で中央委員会を開催 し、2023年度活動計画などを確認した。芳野会長はあいさつで、物価上昇が進むなか 「賃上げが追いついておらず、家計の厳しさが増している」とし、「賃金水準の停滞こそ が、経済の長期停滞と様々な格差につながる構造的課題の原因の1つになっている」と強 調。2023年の春季生活闘争に向け、引き続き「未来づくり春闘」を掲げて取り組むと 述べた。(JILPT調査部) JIL調査部リポート 「賃金水準の停滞こそが構造的課題の原因の1つ」と芳野会長が強調/連合の中央委員会
産別全てが賃金停滞を実感しているのでしょうか。500兆円の内部留保を抱える大手上場企業の労使協議では春闘時どのようなことが議題になるのでしょうか。自社の発注先やその下に連なる工場への卸値・発注金額が妥当な内容なのか輸送コストの過度な圧縮が運送会社労賃の抑え込みにつながっていないか等は話題になるのでしょうか。ここまで格差が広がれば、配分の仕組みを考え直すということにはならないのでしょうか。経済が活性化しても配分の仕組みが同じなら格差は是正されないです。雫もしたたりおちてこないのです。