4月21日、労働政策研究・研修機構(JILPT)は メールマガジン労働情報第1862号を配信し、厚労省が4月20日に公表した2023年の労働災害発生状況(4月速報値)を紹介しました。以下の通りです。
●労災の死亡者数13.6%減、休業4日以上死傷者数2.2%増/厚労省集計 厚生労働省は20日、2023年の労働災害発生状況(4月速報値)を公表した。 2023年における死亡災害は、死亡者数が152人で前年同期比13.6%。業種別で は、建設業49人(同7.5%減)、陸上貨物運送事業27人(同35.0%増)、製造 業27人(同35.7%減)など。事故の型別では「墜落・転落」41人(同26.8% 減)が最多。 一方、休業4日以上の死傷者数は3万3,020人で、前年同期比2.2%増加。業種別 では、第三次産業の2万1,478人(同10.3%増)が最多。事故の型別では、「そ の他」(主に感染症による労働災害)1万1,472人(同7.0%増)、 「転倒」6,976人(同2.6%減)など。 令和5年における労働災害発生状況について(4月速報値) 厚労省ホームページ「労働災害発生状況」
2024年問題の対応で苦慮を余儀なくされる運送業・建設業が未だに危険な職場状態にあります。労働時間は長い・事故は多い・賃金は安いでは若人でなくても働きたいとは思いません。働き方改革で何を議論してきたのかと思います。元請け・発注側の適正配分意識・事業全体の遵法意識が高まらない限り受注下請側の苦労は続きます。元請け・発注側には国・地方自治体も含まれます。公契約条例がここに楔を入れる契機なんですが中々好転しません。