日本経済新聞が3月11日と12日、「同一労働同一賃金の課題」と題する解説記事を上・下の2回に分けて掲載しました。大変読み応えのある内容です。上は東京大学水町勇一郎教授が、下は神戸大学大内伸哉教授が執筆しています。上は同一労働同一賃金の目的と趣旨を分かり易く解説しています。下は同一労働同一賃金を導入しようとしても実務上首を傾げざるを得ない点を指摘しています。書籍・講座にチャレンジする前に一度目を通しておくとよいです。
3月11日の上では脱法行為の一つに「ただ無期」(無期雇用転換しただけで労働条件改善がない短時間・有期雇用社員)を挙げ、改正法の趣旨に反するとしています。3月12日の下では非正規社員の貧困対策と正社員登用ルートの狭さを解決の為の課題として指摘しています。