折角だからアイヌ民族の苦難の歴史をせめて垣間見よう

3月12日放送の日本テレビ情報番組「スッキリ」の番宣コーナーで出演者の発した「あっ! 犬」という言葉がアイヌ民族を傷つける不適切発言として報道されています。札幌地区ユニオンの役員1名は釧路市出身です。この役員は18歳まで釧路で生活していたとのことで、その頃の春採湖周辺には自然と一体となったアイヌ民族の資料が沢山あり遊びには不自由しなかったとのことです。春採湖の湖岸の一部には湖上にせり出した小高い草地があり、チャランケチャシと呼んでいたそうでアイヌ民族語で裁判所という意味と教えてくれました。北海道の人が「文句をつける、異議を申し立てる」ことを、よく「チャランケをつける」と言う語源はこのチャランケチャシだと言っていました。この役員は先の「あっ! 犬」を聞いて、昔の小中学校時代の虐め・差別を思い出したと言っています。昭和30年後半から50年頃、アイヌ民族に対する差別は結構酷かったといいます。就職差別・婚姻への障害・日常生活の心のない発言等様々で「あっ! 犬」は、小学校内の虐めの定番であったとのことです。まさか、21世紀に入りこの言葉を聞くとは、と同役員は唖然としていました。同役員の言葉を借りれば、北海道の礎はアイヌ民族が創り上げたもので自然との共生という理念は崇高で時空を超えて全世界に通ずる思想とのことです。江戸末期に北海道に移住してきた本州人・内地人の生活にはアイヌ民族の寛容な協力と知恵が命綱であったともいいます。それなのに、差別は21世にも続いているという現実は悲しいの一言です。いい機会なので、アイヌ民族の歴史・苦難・生活を垣間見るくらいのことをしてみよう。

職場の労働相談はこちらへどうぞ!

労働組合結成相談もこちらへどうぞ!

こちらの電話をご利用ください!

札幌地区ユニオン  011-210-4195

札幌パートユニオン 011‐210-1200

労働組合が増えれば職場・地域・世間が良くなる!