職場地域で跳ね返そう!高プロ上限規制緩和

6月29日働き方改革関連法が成立してしまいました。19年4月から高プロ・残業の上限規制緩和が導入されます(中小企業の残業上限規制緩和は20年4月から)。このような中、連合北海道は6月30日から7月1日(午前中)にわたり第13回北海道中小労働者研修・交流集会を開催しました。初日は連合本部冨田総合労働局長から「2018春季生活闘争の意義とまとめにむけて」と題する講義がありました。そのなかで「すべての労働者の立場にたった働き方の見直し」として長

残業時間が長くなる危険性を示すべき ❢ 対策を怠らない心構えの喚起が必要‼

時間労働の是正のためのポイントが示されました。ただその内容は「罰則付き時間外労働の上限規制など、長時間労働是正に向けた労働基準法改正がおこなわれることの趣旨と意義を踏まえ、先行的に職場の基盤づくりに取り組む。」とされ、現行労基法の内容遵守を中心としたものになっています。質疑の際に札幌ユニオン山本書記長は次のお願いをしました。①今回の法案により単月では100時間に達するところまで残業が増える危険性があることを明示し注意喚起すること②休日労働を含めると年間900時間を超える残業時間発生の可能性があることを明示し注意喚起すること③この間、労災認定において対象残業時間が短くなってくる傾向にあり、60時間台でも認められるケースがあったが、今回の法案成立で、時間による労災認定は困難になる、労災認定の取り組みには労働時間に加え別の要因資料も準備できるよう普段からの取り組みを強化することの喚起④罰則による改善は期待で

連合は新たな時短指針に取り組む!

きない、というか罰則適用を申し出てもその状態では労働者は大変重篤なダメージを受けており、生きているかも定かではない、罰則に依拠しない強固な取り組みを喚起すること、以上を地域・組織にわかりやすく提示するようお願いしました。冨田総合労働局長はこれに対して、連合がこれから取り掛かる新たな時短指針の中でそれらを盛り込めるかどうか検討しますとしました。法案が通ったことは事実であり職場単位に厳しい状況を想定した取り組みを検討せざるを得ない状況です。今こそ労働組合の本領発揮のときです。頑張りましょう!

賃金表づくりに新鮮な喧々諤々!

1日目後半から2日目にかけて事務局が用意した賃金台帳用ちいての賃金表づくりの分散会に入りました。AからⅠの8つチームに参加者がシャッフル配置され議論を重ねながらの作業に会場は熱気が溢れ時間の過ぎるのも忘れてしまいました。また、2日目の冒頭には旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長から不当労働行為・退職強要撤回闘争の勝利報告を受けました。2017年3月2日付辞令に始まる幾多の不法行為(別部屋への隔離等)を跳ね返し勝利的和解のもと原職復帰を果たしとの報告に大きな激励の拍手が沸き上がりました。また、現在も陰湿な職場対応が続く等、公正な職場確保に向け課題は多いとし、地域の仲間と共に粘り強く戦うと宣言しました。以上、大変得るものが多い研修会でした。札幌地区ユニオンからは2単組6名が参加しました。

デタラメな賃金台帳をもとに将来の人材育成に役立つ賃金表設計を議論する参加者

出来上がった賃金表・システムを説明する参加者。見事な出来栄えでした。

今後の決意を新たにして職場公正化に取り組むとする旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長