6月1日、労働政策研究・研修機構(JILPT)は5月27日の第174回労働政策審議会労働条件分科会の議論内容をメールマガジン労働情報/第1778号で配信しました。議題は①資金移動業者の口座への賃金支払について及び②無期転換ルール及び労働契約関係の明確化についてです。詳細は以下のとおりです。
●賃金のデジタル支払いに関する課題を検討/労政審労働条件分科会 労働政策審議会労働条件分科会は5月27日、賃金のデジタル支払い(資金移動業者の 口座への賃金支払い)に関する「課題の整理」について検討した。制度設計(骨子)は、 使用者の強制のない労働者同意を前提として資金移動業者の口座への賃金支払いを認め ること、資金移動業者は、破産の場合に労働者に対する債務を保証する仕組みを有する ことや、業務の実施状況等を大臣に報告するなどの要件を満たす厚生労働大臣指定業者 であるなどとしている。 賃金のデジタル支払いは、「成長戦略フォローアップ」(2020年7月)が早期の 制度化を求めたことを受けて、検討を重ねてきたもの。 5月27日 第174回労働政策審議会労働条件分科会(資料) 資金移動業者の口座への賃金支払について 課題の整理
労基法の賃金支払い原則を無視する内容で「超法規的支払い方法」です。このような事を可能とするのに個別労働者の合意だけで良いのでしょうか。労働者・国民が生活不安へ陥落する危機に等しく追い込まれるのです。超国家的経済圧力が存在するのでしょうか。断じて許してはなりません。