悪意が増さる実態!法の趣旨を見つめよ!

7・23無期雇用転換を進める札幌市民集会に悲怒沸爆!

日本労働弁護団等8団体は7月23日18時30分より北海道自治労会館4階ホールで労働契約法第18条に定める無期雇用転換推進を呼びかける集会を開催しました。集会では実施3団体7名から職場・団体の無期雇用転換の取り組みが報告されました。札幌地区連合会山口副事務局長は2018春闘のクラシノソコアゲ全道キャラバンの周知行動や無期雇用転換前倒しの取り組みを紹介し情報労連北海道協議会からはNTT労組の具体的取り組み内容が報告されました。北海学園大学川村雅則教授からは大学教育職場の無期雇用への違法対応の恒常化とそれを正す労働組合の取り組みが紹介され北海道大学教職員組合は団体交渉の生々しい当局の適用阻止対応を公開しました。札幌地区労連は個別の交渉事案を説明し、正しい情報把握と誰もが参加できる運動環境が必要と強調しました。また、公務職場の状況を北海道国公木村事務局長が紹介し、国の定員削減方針の中、非正規公務員は着々と増え続けるが公務を理由に無期雇用転換が適用されないという実態を説明しました。会場には170名の市民・労働組合員・法曹関係者等が参加しました。途中退席者もなく、職場の違法状態に悲しみ、怒りを押し殺して熱心に耳を傾けました。閉会にあたり伊藤誠一労働弁護団北海道ブロック代表は、政府は70年の思いを結集して労基法改悪・高プロ法制化を実現した、これに我々は怯んではならないが、政府の思い以上の知恵と勇気と行動が必要とし、檄を飛ばしました。

7・23無期雇用転換を進める札幌市民集会で札幌地区連合会の取り組みを説明する山口副事務局長

労働組合だからできることがある!

7・18「2018 国民の権利と安心・安全を守る運動」シンポジュウム     壊れゆく公務2 に参加しました。

7月18日18時30分からエルプラザ3階ホールで開催された表題の集会に参加しました。主催は北海道国公で道内の公務労働者等88名が参加しました。公務員職場は人員削減・財政緊縮が強行され続けています。あらゆる面に効率化・省力化が求められ、その被害は受益者である市民・国民に及んでいますが、それ以前に行政サービスを支えている職員に甚大な被害が続出しています。その現実を職場報告・専門職員報告で明らかにし、今後の公務の在り方をどのように正していくのか、そのために労働組合として何をすべき

苦しみ悩む職員と滞る行政サービス

なのか、というような趣旨のシンポジュウムでした。報告された公務職場(教育・運輸・公務)は何れも人員不足と業務量の増大に担当職員が苦しみ、上席がそれを叱咤する、こういう構図が共通しています。ただ、その間にも、提供されるべき行政サービスは滞っているのが実態で、これが公になるとどうなるのか参加者としては気になるところでした。

民主主義の前提は「学ぶ市民の存在」 それを支えるのは労働組合!

シンポジュウム冒頭に講演された北海学園大学法科大学院講師森啓氏の「喝」は大変に刺激的なものでした。現政府の経済政策の根底にある「新自由主義理論」では「小さな政府」を打ち出し、大胆な規制緩和による「民活」を推奨したものの、潤ったのはごく一部の資産家であり、巷に溢れたのは極端な「格差」と「失業者」であるとしました。日本では中曽根-小泉―竹中ラインで新自由主義理論を展開し当然の如く「格差社会」を作りだし今も悲惨な事態が続出している、としました。更に、今の安倍政権ではこの新自由主義理論の政策で切り捨てた社会保障を軍備に回し世界に出ていこうとしているとし、民主主義の手続きを無視してまでも強行に進めているとしました。民主主義が正常に機能すれば、これらの事態は起こり得ないが、前提となる「学ぶ市民の存在」が薄れ、支える労働組合が自己保身に執着する事態では防ぐことはできないとし、今こそ、労働組合が声をだすべきとしました。労働組合は団結をモットーとするが、その団結を広範にする努力は必要とし特に市民との結束をいかに高めることができるかが重要であるとしました。そのためには、若い力と発想力も必要とし、特大壁新聞による市民向け広報も検討してはどうかとしました。

 

札幌地区ユニオンも結成から20年を経過しています。組合員は停滞気味とはいえ900人を超えるところまできました。ただ、組織として社会に強く独自のアピールができたかどうかを自問すれば唸るところです。今回のシンポジュウムを機に更に奥行のある運動を進めていくことを参加した熊谷会長と山本書記長は確認しました。

 

7.17 スト権確立通知!ユニオン11

札幌地区ユニオンに加盟するユニオン11(イレブン)は7月17日に開催された事務折衝でスト権確立を法人(一般社団法人 札幌ゴルフ倶楽部)へ通知しました。同ユニオンは3月1日に賃金改善等の労働条件改善や就業規則の開示等6項目にわたる要求書を提出しました。法人は4月12日の第1回団体交渉で全ての要求に拒否を示し、5月2日には書面によって拒否の意思を明らかにしました。そのような中、法人は新賃金によるキャディ募集及び賃金改定を含む就業規則変更手続き等を開始したことから、ユニオンは法人回答に対する再要求案をスト権投票案と共に組合員に諮りました。その結果6月29日にユニオン再要求案を承認し同要求案に対するスト権確立に97%が賛成する意思を確認しました。7月17日の事務折衝では冒頭札幌地区ユニオン山本書記長は、スト権確立を通知すると共に、理事会日程を優先する間延びした交渉を配置するのであれば、労働委員会で双方の主張を明らかにした方が合理的であるとし、法人の早期対応と前進回答を求めました。

札幌地区ユニオン執行委員会は全面支援を決議済み!

札幌地区ユニオンは6月21日に開催された第4回執行委員会でユニオン11の交渉状況の報告を受け、今後の対応等について協議しました。執行委員からは早期に札幌地区ユニオンの支援体制を明らかにし、全ての局面に敏速に対応すべきとの意見が出されました。その結果当面、山本書記長を担当として配置し、ストライキを含めた局面の全組織支援を決定しました。

ユニオン11の組合員は全てキャディさんです!

ユニオン11は2013年11月11日に結成されました。事業主の一般社団法人札幌ゴルフ倶楽部は輪厚ゴルフ場と札幌ゴルフ倶楽部由仁コースを管理運営しています。現在の組合員は輪厚ゴルフ場に勤務するキャディさんです。結成時からコツコツと交渉を重ね、組合員も増え続けています。今回の団体交渉で更に労働条件改善を実現し頑張ると組合員一同張り切っています。今後、続報を掲載します。

さとらんど労働組合結成!

5月16日さとらんど労働組合が結成されました。東区の「サッポロさとらんど」に働く職員が組合員です。組合員の雇用形態を問わず加入可としています。結成大会には連合(連合石狩地協や札幌地区連合会)の役員、札幌地区ユニオン役員が参加しました。結成大会では、組合役員・組合規約(組合費含む)・上部団体加盟(札幌地区ユニオン加盟)等を決定しました。会社への要求内容はこの後、執行委員会を開催して組合員の拡大を進めながら決めていくとしました。執行委員長に選任された北瀬英史さんと副執行委員長に選任された菅原均さんは「これから組合員を増やし、多くの要望を吸い上げ職員の処遇改善を実現し、最後まで「さとらんど」で働くよう頑張りたい!」としました。結成通知と要求書提出は7月12日14時に雪印種苗(株)本社で行いました。提出の宛先は高山光男代表取締役です。

7月12日 結成通知・要求

提出宛先は雪印種苗本社社長 要求は4項目・15課題

持参したのは連合石狩地協・札幌地区連合会山本功特別執行委員(札幌地区ユニオン書記長)で、当面の窓口を担当する旨を伝え組合員への直接の接触を避けるよう求めました。会社は人事総務部を窓口とするとし、早速検討に入るとしました。要求書には4項目・15の課題を提示しました。①賃金労働条件の改善(賃金表・一時金・諸手当新設等)②雇用管理の在り方(勤続年数・定年再雇用・休日・特別徴収等)③就業規則の改定等(さとらんど契約社員就業規則の改定と従業員代表選出)④労働協約が概要です。何れも現時点の組合員から聴取した意見をもとに要求項目としてまとめたものです。同組合は今後会社と精力的に話し合いを進めていきたいとしています。

 

女性3人労組結成し雇い止めを撤回!

東京・葛飾の個人タクシー運転手でつくる東京都個人タクシー協同組合葛飾第二支部(池上精一支部長)で雇用されている女性の事務職員3人が7月11日に労働組合を結成しました。同日に組合結成を使用者に申し入れその場の団体交渉で雇い止め撤回を勝ち取りました。定年再雇用者に対する雇止めでした。団体交渉には地域共闘組織の役員も参加し地場一体の交渉を展開しています。詳細は以下のCUNNメール通信NO.1448をご参照下さい。

CUNNメール通信NO.1448の内容はこちらをクリックして下さい。

 

最賃の大幅引き上げを求めよう!              まずはFAX送付!!

今日7月10日、今年度の北海道最低賃金の改定に関する審議会(北海道最低賃金審議会)の第2回目が開催されました。傍聴人数に制限があるため、詳細は明日以降判明しますが、7月26日に参考人意見陳述が実施されるようです。参考人意見陳述は労働側と使用者側からそれぞれ1名ずつ陳述人が参加し、最賃引上げに関する意見を述べるものです。これまで労働側は現場で働くパート労働者等の時間給労働者、使用者側は事業者団体の方々等が意見を述べています。残念ながら非公開です。これ以降8月一杯までが審議集中期間となります。そこで札幌地区ユニオンと札幌パートユニオンは早速大幅引上げ求める要請書を北海道最低賃金審議会会長あてにFAXで送付しました。是非、皆さんも送付してください。そして最賃引上げの必要性の声を大きくしていきましよう!送付先は以下のとおりです。

(1)送付先   北海道地方最低賃金審議会 会長 加藤 智章 宛
  【送信先】 FAX 011-756-0056
(2)送付期間  7月10日(火)~ 7月27日(金)

札幌パートユニオン提出の要請書はこちらをクリックして下さい。

 

 

過労死はむごい 過労死防止廃絶に取り組もう!

今日、朝刊に29歳新入社員男性の過労死の記事を見ました。埼玉県北本市のラーメン店「ドン-キタモト」(東京都千代田区の松富士食品経営)で契約社員として2011年3月から働き同年9月30日未明に急性心不全で死亡したとのことです。さいたま労働基準監督署は直近1カ月の残業時間が約89時間、その前月が約72時間であり、「2~6カ月の平均月80時間超」を上回っているとして労災と認定しました。この度の「働き方改革関連法案」成立で残業の上限規制が単月では100時間ギリギリまで緩和されます。36協定による手続きが必要とはいえ、100時間という数字は独り歩きするし、罰則適用までの間は労働者を酷使する理由になります。日常の就業規則点検・勤務時間検証・雇用契約の変更検証を怠らず正しい労働時間で働きましょう。会社の労働時間変更に疑問があれば札幌地区ユニオン・札幌パートユニオンにご相談下さい。

さいたまラーメン店の男性社員過労死に関する報道記事はこちらです。

職場地域で跳ね返そう!高プロ上限規制緩和

6月29日働き方改革関連法が成立してしまいました。19年4月から高プロ・残業の上限規制緩和が導入されます(中小企業の残業上限規制緩和は20年4月から)。このような中、連合北海道は6月30日から7月1日(午前中)にわたり第13回北海道中小労働者研修・交流集会を開催しました。初日は連合本部冨田総合労働局長から「2018春季生活闘争の意義とまとめにむけて」と題する講義がありました。そのなかで「すべての労働者の立場にたった働き方の見直し」として長

残業時間が長くなる危険性を示すべき ❢ 対策を怠らない心構えの喚起が必要‼

時間労働の是正のためのポイントが示されました。ただその内容は「罰則付き時間外労働の上限規制など、長時間労働是正に向けた労働基準法改正がおこなわれることの趣旨と意義を踏まえ、先行的に職場の基盤づくりに取り組む。」とされ、現行労基法の内容遵守を中心としたものになっています。質疑の際に札幌ユニオン山本書記長は次のお願いをしました。①今回の法案により単月では100時間に達するところまで残業が増える危険性があることを明示し注意喚起すること②休日労働を含めると年間900時間を超える残業時間発生の可能性があることを明示し注意喚起すること③この間、労災認定において対象残業時間が短くなってくる傾向にあり、60時間台でも認められるケースがあったが、今回の法案成立で、時間による労災認定は困難になる、労災認定の取り組みには労働時間に加え別の要因資料も準備できるよう普段からの取り組みを強化することの喚起④罰則による改善は期待で

連合は新たな時短指針に取り組む!

きない、というか罰則適用を申し出てもその状態では労働者は大変重篤なダメージを受けており、生きているかも定かではない、罰則に依拠しない強固な取り組みを喚起すること、以上を地域・組織にわかりやすく提示するようお願いしました。冨田総合労働局長はこれに対して、連合がこれから取り掛かる新たな時短指針の中でそれらを盛り込めるかどうか検討しますとしました。法案が通ったことは事実であり職場単位に厳しい状況を想定した取り組みを検討せざるを得ない状況です。今こそ労働組合の本領発揮のときです。頑張りましょう!

賃金表づくりに新鮮な喧々諤々!

1日目後半から2日目にかけて事務局が用意した賃金台帳用ちいての賃金表づくりの分散会に入りました。AからⅠの8つチームに参加者がシャッフル配置され議論を重ねながらの作業に会場は熱気が溢れ時間の過ぎるのも忘れてしまいました。また、2日目の冒頭には旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長から不当労働行為・退職強要撤回闘争の勝利報告を受けました。2017年3月2日付辞令に始まる幾多の不法行為(別部屋への隔離等)を跳ね返し勝利的和解のもと原職復帰を果たしとの報告に大きな激励の拍手が沸き上がりました。また、現在も陰湿な職場対応が続く等、公正な職場確保に向け課題は多いとし、地域の仲間と共に粘り強く戦うと宣言しました。以上、大変得るものが多い研修会でした。札幌地区ユニオンからは2単組6名が参加しました。

デタラメな賃金台帳をもとに将来の人材育成に役立つ賃金表設計を議論する参加者

出来上がった賃金表・システムを説明する参加者。見事な出来栄えでした。

今後の決意を新たにして職場公正化に取り組むとする旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長

 

連合北海道 働き方改革法案成立阻止訴える!

連合北海道・石狩地協・札幌地区連合会は6月28日18時より働き方改革法案成立阻止を訴える抗議集会を札幌駅前で開催しました。本法案には高度プロフェッショナル制度をはじめ超長時間労働を促進させる内容がてんこ盛りであり過労死を今以上に増やす危険性があります。また、残業時間の上限を広げることで、これまで裁判で争点となった時間が合法とされ、健康のため生活のため家族のために主張する労働者には「梯子」を外されるという仕打ちになります。応援弁士(立憲民主党市橋道義・国民民主党篠田札幌市議)や連合北海道杉山事務局長の訴えにあるとおり、誰のための何を目的とした法律なのか、本当に労働者が欲した法律なのかという問いに政府は答えていません。どのような形であってもこのような法案を残してはいけません。皆さん、頑張りましよう!本集会は連合石狩地協・札幌地区連合会太田会長の団結ガンバローで参加者150名の意思を確認し閉会しました。

団結ガンバロー三唱で「働き方改革法案」の成立阻止行動貫徹を呼びかける連合石狩地協・札幌地区連合会太田会長

連合北海道・石狩地協・札幌地区連合会は明日大通西3丁目で18時から抗議集会を開催します。引き続き皆で参加しましょう!

 

高プロ制度・残業時間上限規制緩和NO!

日本労働弁護団北海道ブロックは6月28日12時より大通西4丁目で働き方改革法案反対の街頭行動を実施し市民等に理解を求めました。特に、高度プロフェッショナル制度や残業時間の上限規制緩和は労働者の生命を危機に追いやるもので断固認めるべきではなく廃案にすべきと訴えました。本集会には札幌地区ユニオン等労働団体からの参加者も多数参加しチラシ等を配布しながら市民に働き方改革法案の廃案を訴えました。

熱気溢れる街頭宣伝の様子はこちらをクリックして下さい。

まだ、できることはあります。各地で声を挙げていきましよう。