6月28日、労働政策研究・研修機構(JILPT)はメールマガジン労働情報第1879号を配信し 、各団体が取り組む2023春闘の集計状況を公表しました。詳細は以下の通りです。
●賃上げは単純平均で6,678円、2.55%に/国民春闘共闘の春闘中間総括 全労連や純中立労組懇などで構成する国民春闘共闘委員会は6月22日、都内でオン ラインを併用して第2回単産・地方代表者会議を開き、2023年春闘の中間総括を確 認した。5月25日時点の賃上げ集計では、回答引き出し組合の単純平均が6,678円、 2.55%。中間総括は、「物価高騰を上回る賃上げには至らず、不十分な妥結水準」と しながらも、ストライキ等の闘争戦術の活用で「『労働組合で声を上げれば変えられる』 とのビジョンを労働者に示した」ことを評価している。(JILPT調査部) 賃上げは単純平均で6,678円、2.55%に/国民春闘共闘の春闘中間総括 ●中小企業の賃上げ7,864円、2.94%アップ/経団連 経団連は23日、「2023年春季労使交渉・中小企業業種別回答状況」(第1回集計) を発表した。調査対象である従業員500人未満の17業種754社のうち、回答が示さ れたのは17業種288社。うち平均金額が不明等の11社を除く277社の賃上げ回答 ・妥結水準は、定期昇給等を含む加重平均で7,864円(前年同期5,219円)、 2.94%(同1.97%)のアップ。 2023年春季労使交渉・中小企業業種別回答状況[了承・妥結含](加重平均)
連合本部・連合北海道は6月1日それぞれ第6回集計結果を公表しています。また、石狩地域2023春季生活闘争委員会も5月31日の集計状況を公表しています。
何れも対前年を大きく上回る内容です。それでも気になるのが値上げの報道で、これら賃上げの影響を多くの人が受けることが肝心です。最低賃金の議論も始まります。生活保護費・年金受給額も渋い内容です。政府主導の最賃議論にならぬよう、生活実態を強く訴え、今や1億人の家計を支える最賃議論を盛り上げましょう!