労働政策研究・研修機構(JILPT)は10月16日配信のメールマガジン労働情報第2003号で厚労省が10月11日に公表した「令和6年度版 過労死等防止対策白書」を紹介しました。以下の通りです。
●「過労死等防止対策白書」公表、医療・芸能従事者などの働き方を調査分析/厚労省 厚生労働省は11日、「2024年版過労死等防止対策白書」を公表した。「過労死等 防止対策大綱」が重点対象としている業種等(医療、芸術・芸能分野)の分析では、医療 従事者の精神障害の労災認定件数(2010~20年度)が増加傾向にあること、芸術・ 芸能では、週の拘束時間「60時間以上」が35.2%、1カ月当たりの休日数が「週1 日に満たない」が27.0%、「うつや不安障害がある」が30.5%などとしている。 脳・心臓疾患の労災支給決定事案の分析では、2021年の認定基準改正で追加された 「勤務間インターバルが短い」と「拘束時間の長い勤務」がともに、「労働時間以外の負 荷要因別」事案数の24.7%を占め、「不規則な勤務・交替勤務・深夜勤務」が21.6% となっている。 10月11日厚労省 「令和6年版 過労死等防止対策白書」を公表します 令 和 6 年 版 過労死等防止対策白書 〔 概要版 〕
白書では第3章・第5章に17本のコラムが掲載されています。各種団体の取り組みや厚労省内の取り組みを紹介しています。第5章に掲載されたコラムNo.3では「厚生労働省労働基準局監督課過重労働特別対策室」の取り組み「労働基準監督官の指導を契機に労働環境を改善」が紹介されています。以前地域の労組役員と地域労働基準監督署監督課が実施した安全パトロールを思い出させる内容です。是非、地方に復活させてほしいと思った次第です。