まず団交 不利益回復はここから

26日札幌地区ユニオンは今期2回目の組織研修会をホテルポールスター札幌で開催しました。講師に北海道大学名誉教授道幸哲也先生をお招きし不当労働行為・組合であるが故の不利益について学習しました。道幸先生は組合に対する差別が不利益の核であるとし、その事実関係を的確に立証することが不当労働行為性を確かなものにするとしました。そして、そのためには組合員の立場を明らかにした団体交渉を精力的に行うことが重要としました。良好な労使関係構築のためともすれば事務折衝等内輪のひそひそ話が重宝されがちです。改めて団体交渉の有効性を説かれ、参加者一同固唾を飲むほど納得しました。参加した30名の組合員は講演会後の懇親会でも道幸先生に質問を持ち込み、締の乾杯を後ろ髪を惹かれるように発声しました。

不当労働行為に対抗するための団体交渉の重要性を説く道幸先生
職場内の組合間差別と不利益取り扱いの構成要件を質問する参加者

主催者側から参加者に対して、最近の労働委員会の合同労組対応に「ヤッツケ」傾向が強くなっていることを事例を挙げ説明し、不当労働行為解決の取り組みはまず事務局対応から始まることを解決すべきとの問題提起がありました。道幸先生はこれに対して、地域のユニオンからの申し立てが労働委員会の刺激になっていることは間違いないので、めげず・あきらめず頑張ってほしいとエールが送られました。組合の規模の小さいことを悔やむことなく、まずは団体交渉で組合員不利益の回復実現に取り組んでいきましょう!

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