6月早々に政府は「骨太方針」の素案をまめます。予定では、最低賃金をより早期に平均千円に引き上げる、という趣旨が入ります。果たして、これで生活格差が埋まるか、より高い賃金を求めての労働者移動・流入に歯止めがかかるか疑問です。全労連は「最低賃金一律1500円」を生活諸経費の統計的試算から算出しています。札幌地区ユニオンは1月30日の2021春闘学習会で非正規労働者の賃金要求の金額を月例給と時間給共に到達目標形式で提案しました。20歳178,089円/月 1027円/時から55歳の326588円/月 1883円/時までの提起に加え、60歳・65歳も試算しました。試算方法は加盟組合員の実賃金から集計しました。やはり千円では生計維持は難しいのではないかという結論です。現状の最賃金額が生計維持困難なものであることは明らかです。それぞれ、発表の場を作り今から主張していきましょう。
2021年6月1日の朝日新聞朝刊記事に掲載された最低賃金1500円必要とする記事のPDFです。