2023賃金労働条件改善情報

2月22日、労働政策研究・研修機構(JILPT)は メールマガジン労働情報第1847号を配信し個別企業の処遇改善情報として「インフレ特別一時金支給」、「月額平均給与を約30% 引き上げ」の内容を紹介しました。以下の通りです。

●「インフレ特別一時金」を支給/高砂熱学
 高砂熱学工業株式会社は16日、「インフレ特別一時金」を3月給与と合わせて
支給すると発表した。急速な物価上昇を受け、従業員の生活に対する負担軽減等
を目的として、役員・執行役員を除く全従業員を対象に、一律11万円を支給する。
同社では、個々の人財が健康で生き生きと能力を最大限に発揮できるよう、人財
投資への取り組みを一層強化し、人事制度、労働環境を継続して整備するとして
いる。

高砂熱学「「インフレ特別一時金」の支給に関するお知らせ  (人財投資への取り組み
強化) 」2月16日プレスリリース

●年収における基本給比率を高める報酬制度に改定/セガ
 株式会社セガは17日、人材への投資を目的とした報酬制度の改定を7月に行うと
発表した。基本給のベースアップや、賞与の一部組込みなどにより、年収における
基本給の比率を高めることで、既存従業員の月額平均給与を約30%(年収ベース
では平均約15%)アップさせる。この改定により、大卒初任給は22万2千円か
ら約35%アップの30万円になるとしている。

セガ「グローバルでの競争力、成長力強化にむけた報酬制度の改定について」
2月17日公表


また、日本経済新聞は速報版で「トヨタ自動車」と「ホンダ」の2023春季労使交渉状況について会社側の満額回答を報じました。以下の通りです。

【トヨタ自動車】
 2月22日会社回答

賃上げと一時金について労働組合の要求に満額で回答した。
満額回答は3年連続で、初回労使交渉の表明は2年。
労組要求は、一時金6.7カ月分。賃上げは全組合員平均の要求額は非公表で、15の職
種・階級ごとに細分化して提示。
若手に重点的に配分し、例えば総合職で上から2番目の階級の組合員「事技職・指導職」
で最高の月9370円の賃上げを要求していた。
賃上げはベアや定期昇給に当たる部分を含む。
ベア要求は3年ぶり。
今後春季交渉で職場の課題や働き方の議論を続けていくとしている。

【ホンダ】
 2月22日会社回答

労働組合の要求に満額で回答した。
組合は基本給のベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分と定期昇給(定昇)合計
で月1万9000円(組合員平均)の賃上げを要求。
賃上げ率は約5%。
大学新卒の初任給を1割引き上げることも決めた。
過去最速の2月下旬決着。

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