相談現場から-54 いきなり通知の前に一呼吸・会話してみよう!

「癖」「習慣」が人に与える印象・居ずまいというのは千差万別です。誰かの気持ち一つで、一つ方向に揃えるというのは難しいという相談です。

【相談内容はこちらです】

1.高齢者向け介護施設(共同住宅)の介護員。入浴介助を含めた介護業務を担当している。介護サービスの内容は施設常駐のケアマネがプランニングする。
2.現在38歳。特に持病はなく健康体。会社健康診断でも全く問題無い。
3.介護業務中、中腰の際に体左側が斜めに下がる癖がある。痛みはなく20歳以降の癖。
4.20代のころに自転車運転中の交通事故の影響。今は全く問題無い。
  体の傾きが癖として残っている。
5.管理者はこれを、利用者に対して不安感を抱かせるものと指摘している。
6.今月に入り会社指定の医師による検診を受け、問題があればリハビリ勤務を命ずると
  同管理者より通知された。
7.日程は別途連絡するとしている。これは嫌がらせではないか。
8.この管理者とは本人勤務時から相性が悪く、事あるごとに、本人の仕事にチェックを
  掛けてくる。
9.本人に直接問い質すことはせず、同僚や利用者に対して何かチェックを掛けている。
10.人権侵害ではないかと思う。法的措置について検討できないか。

【以下のようにアドバイスしました】

1.会社の根拠について質してみること。何故、検診の必要があるのかを問い質して、
  会社が現状不安と思う事について明らかにしてもらう事。
2.その内容について本人見解を説明し、検診の是非を検討したいと申し出てはどうか。
3.人の癖について一方的に改善の必要性があるという姿勢は、差別にも通ずる危険な
  ふるまい。
4.嫌がらせの可能性もある。回答如何によっては損賠請求も可能。
5.今後の対応は慎重にすすめること。怒りにまかせての行動は良くない。
  具体的対応について相談されたい。組合対応がよいです。
  相談にきませんか。

無くて七癖といいます。癖も人に不快感を与えるのであれば気を付ける必要はあります。指摘するのも直し改めるのも、会話があればこそです。いきなり「直せ!」「病院だ!」では解決にはなりません。人があってこその仕事です。当節閣僚の発言が問題になっています。これは「癖」と済まされるものではないでしょう。ポストに相応しくない発言ということでしょう。ということは・・・

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