札幌地区ユニオンは4月15日(土)15時15分よりほくろうビル会議室で第25回定期総会を開催しました。冒頭熊谷代表はコロナ禍が収束に向かいつつあるとはいえ、諸行動には未だ規制を考慮しなくてはならない状態です、労働組合への期待が増えつつある世相であり、労働者として声を挙げなくてはならない案件も多く、より一層仲間との団結を強くして頑張って行こう!と挨拶しました。契約報告案では、組織拡大について1単組(扶桑苑ユニオン)の結成と現在仕掛中の案件を報告し、それでも今期4単組が脱退しトータルでは組織人員は16名減となったとしました。最低賃金の取り組みでは、非正規労働者等時間給を賃金とする労働者の生活改善実現のためには、政府中央へ声を届ける取り組みと地場労働者・団体と連携する取り組みの重層的運動を報告し、成果は十分とは言えないまでも、取り組み継続による目標達成の可能性は残せたとしました。また、12月27日の北海道地域ユニオン第23回定期大会で説明された「地域ゼネラルユニオン」への結集については11月17日の第8回執行委員会の決定を覆すには足りず、本大会で「地域の自立する組織として決意」することを提案するとしました。2023年度・第25期活動方針では同決意のほか「札幌地区ユニオンとしての春闘の考え方」、政治方針及び予算案、役員体制案が提案されました。「札幌地区ユニオンとしての春闘の考え方」では、この間の連合設定の春闘行動に札幌地区ユニオン各単組が対応しきれないとの声を重く受け止め、地場単組の実態に即した要求項目・日程を設定し年間行動を視野に入れた総合生活改善の取り組みとすることを提案しました。役員体制では、第15期(2013年)より代表を担っていただいた熊谷敏昭(北稜シティサービスユニオン)さんが退任し副代表に就任すること、新代表には安井由美子(札幌パートユニオン)さんが就任し、新執行委員に斉藤隆司(東部清掃ユニオン)さんの就任が提案されました。提案された議案は参加する10単組31名の代議員で討議の末、満場一致で可決されました。閉会時には安井新代表が挨拶に立ち、全国の労働者と連帯し不公正な格差是正と労働者の権利向上に取り組もうとしました。
熊谷敏昭さんが代表に就任した2013年は上田市政の下で、「札幌公契約条例案」が9月19日の第3回定例市議会中、1票差で否決された年でした。市議会提案までに、市民団体・各会派と勉強会・意見交換を重ね、9万9千筆の請願署名を集め提出しました。残念ながら本来の趣旨とは異なる理由による否決となり大いに落胆したところでしたが、これを機に全国各地で公契約条例制定の取り組みに勢いがついたといっても過言ではありません。先頭に立って活動していただいた熊谷敏昭には心より敬意を表します。今後、副代表として留任していただくことから、引き続きの取り組み強化をお願いいたします。