2025年度北海道地域最低賃金は8月26日の第4回審議会で時間給「1075円」・10月4日付発効が決定しました。中央引上げ目安額「63円」を2円上回る金額です。昨年の引上げ額50円を大きく上回る内容は評価に値します。ただ、発効日が10月4日にずれ込んだことは今後の大きな課題となります。発効日は結審と答申日により決まることから、審議の延伸は発効日に大きく影響します。内容ある議論による発効日の遅れは労使双方の将来的利益に繋がるものの、今回の専門委員会における議論内容は、根拠の薄い引上げ額の小出しに終始しています。穿った見方をすれば、金額の高騰を発効日の遅れでカバーするという経営側の総額原資を計算した戦略ともいえます。今後、このような手法が固定されないよう、そして議論で跳ね返すよう今から準備しなくてはならないと強く感じました。頑張りましょう。現在審議中の他地域の結果にも来年1月や3月発効が出ています。他地域の審議状況は以下のとおりです(ヤフーニュースより)。
8/28 【速報】青森県の最低賃金『1,029円』で答申 初の1,000円台へ
8/26 沖縄県内の最低賃金「1023円」に12月から発効 過去最大の上げ幅
8/27 山梨県の最低賃金、64円引き上げの1052円を答申 目安1円上回り、上げ幅過去最高