10月17日、札幌地区ユニオンは北海学園大学で開催された2026札幌レイバーフェスタに実行委員会の一員として参加し、分科会「平和 いつ、どこで どう 考える!?」を担当しました。このフェスタは働く人、労働組合等が開く多面的分科会の中で参加者が色々と話してみるという、私たちにも初体験の催事です。この分科会では3組織から講演をいただき、それぞれについて参加者、講演者そして分科会担当者が意見を交換しました。情報労連北海道協議会中川裕美子事務局次長は、「9人の乙女の悲劇「三船殉難事件」の伝承の取り組みを解説しました。領有権の変遷、被災地の状況及び事件当時の状況から職場内・地域の一体となった伝承行動までを説明され、平和なくして労働なし、社会なしを強調されました。また事件当事者・関係者が少なくなる中、伝承運動に新たな視点も必要としました。

一般社団法人北海道被爆者連絡センター宮本須美子代表理事からは、ご自身の被爆体験及び終戦後の差別体験をお話していただきました。宮本さんは被害者・被災者間にも被爆者への差別はあり、世の中が平穏になっても差別は続いたとし、それでも疎開先の農漁村地帯では、分け隔てなく食事を摂ることができ、人らしい生活ができたとしました。隣人の不幸に目を背けない、寄り添うという当時の疎開先地域の方々には感謝しかないとしました。そして今、日々大きくなる不安は、世界に続く「戦争」に収束が見えない事、「核」への肯定的意見が強くなっていること、そして「被爆体験」伝承・反核平和運動推進の担い手に乏しいことを挙げました。

高校生平和大使の取り組み報告では、北海道第14代高校生平和大使の高野さん當麻さんから、高校生平和大使の歴史、北海道での取り組み、広島・長崎の研修状況及びスイス派遣の報告があり、今後の活動が紹介されました。活動領域が広く、地域の署名活動、被爆地・被災地での体験者交流、国連への平和行動及び学校訪問と平和学習活動、そして国内の議員対策ロビー活動等、若さだけでは消化できない活動は正に尊敬の一言に尽きます。また、「ビリョクだけど、ムリョクじゃない!」をスローガンに運動の確実な継続を旨とする姿には頼もしさを超え憧れさえ覚えます。取り組み報告後は、宮本須美子代表理事との個別セッションに入り、平和活動の後継者から先駆者へと期待する、この間の体験・活動をまだまだ学ばせてほしい、等の意見が交わされました。

ほぼ、主催者・実行委員会任せの周知でしたが、定員50名の会場には30名超の方々が確認できました。大変実りの多い、分科会でした。講演者の方、参加者の方々のご協力に厚く感謝申し上げます。当初、札幌地区ユニオンの今後の取り組みと決意を披露して分科会閉会の予定でしたが、この分科会開催そのものを拡大継承することが、今後の取り組みと決意にあたるとして散開となりました。