相談現場から-60 「退職妨害」結構あります!

昔ながらの足止め・囲い込み・隷属化は最近特に目立ちます。俺がウンと言わないうちは出ていけねえぞ!と凄む事業所は結構います。こんなところで働いていられるかと思うはのは当然です。こような事業者は人手不足の対象としてはいけないし、求人広告対象としてもいけないでしょう!そんな相談です。

【相談内容です】

1.10月下旬に肉親死亡。当日忌引きが認められず6時間程度仕事。
  忌引き明け(1週間後)、会社から、その6時間を含め、1週間丸々有給休暇の扱い
  としてあげた、と恩着せがましく言われ、カチンときた。
2.この件にあきれ果て、11月末日退職を11月11日付で提出した。
3.会社は、就業規則に記載のとおり、退職は2カ月前の申告かつ後継者が決まって初めて
  許可ができるのだ、と詰め寄られた。
4.本人は、残念ながら、これに抗弁することができずに、現在に至る。
5.しかし、何とか、今年中には決着=退職を実現して、新しい年を迎えたい。
6.可能だろうか。有給休暇はまだ、30日は残っている。
7.印刷会社、総務・経理事務職員、正社員、勤続11年2カ月程度。
8.退職のアドバイスが欲しい。

【以下のアドバイスをしました】

1.退職に関する就業規則の定めは法律違反。無効。
2.民法上、期間の定めの無い雇用契約であれば、退職の意思表示は14日前であれば良し
  とされている。
3.本人は、30日の有給休暇が残っている。これを全て消化するには6週間を要する。
4.12月3日に退職届を提出し、翌日から1月21日まで有給休暇取得とし1月21日付
  で退職する旨の退職届を提出すること。
5.よって、12月4日からは出勤しないことになる。
6.不安であれば、相談に来館されたい。

ある種虐待に近い状況下で働いているという相談を受けます。そんな相談でも何とかここから抜け出したいという声が聴けると光が差すような気がします。絶対何とかなります。諦めず頑張りましよう!

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