共同通信は、厚生労働省が7月から働き方改革の一環として残業監視を民間事業者に委託し企業の違法対策を強化するとの記事を配信しました。北海道新聞は第3社会面に掲載しました。現状36協定を締結していない事業所は半数であるとし監督実施指導率も4%と停滞することから実施に踏み切ったとのことです。
今、労働者の健康と命が事業者の違法行為によって痛めつけられ失われる事態が続出しています。これに対応すべき部署が労働基準監督署であるというのは国民納得のところです。その部署の手が足りないとして民間事業者に委託するというのは、明らかに国民・労働者を馬鹿にし軽視するもので怒り心頭に発します。これは明らかな行政の不作為です。行政の不作為による犠牲者はこれまでも数々あります。厚労省は政府や財政当局に直談判してでも人員増員のための予算を確保するという国民への忠誠心はないのだろうか。私たちは、労働者、労働組合員及び国民の一人として、このような行政の不作為が横行しないよう、あっちこっちで声を出していきましょう!