労働政策研究・研修機構(JILPT)は4月8日付メールマガジン労働情報/第1766号で2022春闘前半を経過した労使の状況について配信しました。連合本部、UAゼンセン及び日本商工会議所・東京商工会議所の所感が詳細に報じられています。以下のとおりです。
●中小の賃上げ率が前回集計を上回り2%台へ/連合の第3回回答集計結果 連合(芳野友子会長)は5日、2022春季生活闘争の第3回 回答集計結果 (1日17時時点)を公表した。平均賃金方式での定期昇給相当込みの賃上げ額の 加重平均は6,319円で、賃上げ率は2.11%と2%台を維持。300人未満の 賃上げ率は、3月25日に公表した第2回回答集計結果では2%を割っていたが、 2.06%に上昇した。(JILPT調査部) 連合が4月5日に公表した「2022春季生活闘争の第3回回答集計結果(1日17時時点)」 ●賃金引き上げ額は前年、前々年を上回る水準/UAゼンセンの3月末の妥結状況 UAゼンセン(松浦昭彦会長)は5日、記者会見を開き、2022労働条件闘争の 3月末現在の妥結集約状況を公表した。ベアや賃金改善分などの賃金引き上げの 妥結額の単純平均は2,195円と2,000円台に乗せており、前年および前々年の 水準を上回っている。また、7年連続で、パートタイム組合員の賃上げ率が正社員を上 回っている。(JILPT調査部) 4月5日UAゼンセンが公開した「2022労働条件闘争3月末現在の妥結集約状況」 ●最低賃金の大幅な引上げにより、賃金を引上げた企業は約4割/日商・東商 日本商工会議所・東京商工会議所は5日、「最低賃金引上げの影響および 中小企業の賃上げに関する調査」結果を発表した。昨年10月の最低賃金引上げ (全国加重平均28円)を受け、最低賃金を下回ったため賃金を引上げた企業割合は 40.3%、引上げが1円にとどまった後に実施した2021年調査と比べて21.4 ポイント増加した。現在の最低賃金額の負担感については、「負担になっている」と回答 した企業割合は65.4%、業種別では、コロナ禍で大きな影響を受けている「宿泊・飲 食業」(90.9%)が最多。 4月5日、日本商工会議所が公表した「最低賃金引上げの影響および中小企業の 賃上げに関する調査」結果 調査報告書
連合とUAゼンセンが職場の最先端で活躍する非正規・パートの賃上げの成果を強調するのに対して日本商工会議所は昨年の最賃引き上げが負担になってたいるとブレーキを掛けています。今年の最賃闘争へのジャブでしょうか。
【札幌地区ユニオン・札幌パートユニオン 組合員の皆様へ 速報】
札幌地区ユニオン第24回定期総会及び札幌パートユニオン第38回定期総会を 開催いたします。4月4日付けで開催案内・参加登録書などを発送しました。 奮ってご参加願います。 札幌地区ユニオン 代表 熊谷敏昭 札幌パートユニオン 会長 新野勝昭