8月26日労働政策研究・研修機構(JILPT)は メールマガジン労働情報第1801号で、8月5日に決定した韓国の「2023年最低賃金」の内容を配信しました。以下のとおりです。
国別労働トピック/JILPT <韓国> ▽2023年の最賃時給9,620ウォン、5.0%の引き上げ 最低賃金委員会の議決に基づき、雇用労働部長官は8月5日、2023年の最低賃金額 を決定した。 金額は時給9,620ウォン、現行比で5.0%の引き上げ(460ウォン増)となる。 (JILPT調査部) 「2023年の最賃時給9620ウォン、5.0%の引き上げ」の解説 ▽2023年の最低賃金に対する労使の見解 8月5日、2023年より適用となる最低賃金が告示された。今回の最低賃金の決定に あたっては、数次に及ぶ審議を経ても、労使双方の溝を埋めることはできず、最終的に公 益委員の単一案による可決という形で決定した。 審議に参加した韓国2大労働組合の民主労総(韓国全国民主労働組合総連盟)と韓国労 総(韓国労働組合総連盟)、そして韓国の経済団体のうち、労働問題に大きな影響力を持 つ韓国経営者総協会がそれぞれコメントを公表している。(JILPT調査部) 「2023年の最低賃金に対する労使の見解」の解説
全業種の統一金額で、約47円強(5.0%)の引き上げ・時間給985円でしょうか。
※参考レート(100韓国ウォン(KRW)=10.24円 (2022年8月25日現在 みずほ銀行ウェブサイト)。
今回の最低賃金案は7月8日告示され7月18日までを異議提起期間とし、労働組合(民主労総)、使用者団体(韓国経営者総協会、中小企業中央会、小商工人連合会)から異議申し立てが行われましたが、いずれも承認されなかったとしています。韓国は全業種統一なので全国一律の扱いとなるのでしようか。すると日本の全国平均最賃961円より高いということになります。