今年も短期決戦必至!2022道最低賃金審議

北海道最低賃金審議会は7月1日(金)10時より2022年度第2回の本審を開催しました。傍聴者が25名入場着席し議事に注目したせいか、例年以上に張り詰めた雰囲気を感じました。議事では北海道労働局長より北海道最低賃金審議会会長へ最低賃金改正について諮問がなされました。最低賃金改正について6月7日閣議決定の「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」及び「新しい資本主義実行計画工程表並びに経済財政運営と改革の基本方針2022」に配意した調査審議をお願いするという内容です。閣議決定の内容からそれる結論は期待しないという恫喝のような感があります。財界に配意した閣議決定より、今の最低賃金が国の示す生活データ・指数に比して有効かどうか精査して欲しいというのが筋の気がします。例えば、昨年度最低賃金引上げにより中央審議会もナショナルセンターも生活保護との逆転現象はなくなったと評価しています。そうでしょうか。2011年5月24日の第2回社会保障審議会生活保護基準部会に提出された資料3【シングルマザー(母子家庭) 母親30歳、子供4歳・2歳の場合】の生活扶助費と住宅扶助費の合計金額を等級地別に算出し月の法定所定労働時間の平均173.5時間で除算すると以下です。

1級地-1

東京都他

1級地-2

札幌市他

2級地-1

函館市他

2級地-2

夕張市他

3級地-1

北見市他

3級地-2

その他

生活扶助(円) 193,900 187,470 179,310 172,880 164,730 158,300
住宅扶助(円) 69,800 59,000 53,000 46,000 40,100 34,100
合  計(円) 263,700 246,470 232,310 218,800 204,830 192,400
(時間給換算)(円) 1,520 1,421 1,339 1,261 1,181 1,109

全国一律1500円でも、東京都などはクリアしません。これを単身・アルバイト世帯の数値で計算すると全てクリアします。実生活のコアな部分の賃金をどうあるべきという視点で審議して欲しいものです。中央審議会は7月27日を答申予定日・目安決定としているため、北海道の第3回審議会本審は7月28日(木)とし目安伝達の予定です。本当に短期決戦です。

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