相談現場から-2 会社のパワハラ対策

「パワハラ」「セクハラ」に関する報道が氾濫しています。官僚トップや有名大学の教授が加害者となる事案が最近目につきました。でも、件数は職場の部下対上司、先輩対後輩の事案がトップです。北海道労働局に寄せられる相談案件も、苛めに関する内容が解雇・賃金未払を上回るといいます。先日、市内飲食店で会社の研修帰りの熟年サラリーマンの一団と隣り合わせました。「パワハラ」対策の研修会とのことでした。驚いたのはその中身で講師の社労士先生曰く、「どんなに罵倒し、怒鳴りつけ、けなし、怖い思いをさせても、最後に一言やさしい言葉を掛けること。これがパワハラの訴えを退ける極意だ」とのことです。労働者の心身健康を守るための研修ではなく、会社の名誉身代を守るための研修でした。こんな研修で良いのでしょうか❓