裁量労働制が必要な理由がわからない

7月6日労働政策研究・研修機構(JILPT)は メールマガジン労働情報第1788号を配信し、7月1日に開催された厚労省の「これからの労働時間制度に関する検討会」の資料等を公表しました。以下のとおりです。

●裁量労働制の見直し等についての議論の整理骨子(案)を検討/厚労省検討会

 厚生労働省は1日、第15回「これからの労働時間制度に関する検討会」を開催し、
「これまでの議論の整理・骨子案」について検討した。骨子(案)は、裁量労働制
について、労働者が理解・納得した上での適用と裁量の確保、労働者の健康と処遇
の確保、労使コミュニケーションの促進等を通じた運用を軸として見直すべきでは
ないかとした。
 事業場外みなし労働時間制、労働時間規制が適用されない管理監督者の範囲、勤
務間インターバル等の労働時間制度の現状と課題についても言及している。

7月1日開催 これからの労働時間制度に関する検討会  第15回資料

これまでの議論の整理 骨子(案)

これまでの議論を見ても積極的に裁量労働制がなければならぬという意見は見当たりません。むしろ、いつでも導入できるような環境には何が必要かを議論しているように見えます。労使委員会に会社決定以上の裁量があるような含みが不気味です。労使委員会に勤務体系の設計・導入・運用まで裁量を与えることになれば従業員の権利健康は本当に確保できるのでしょうか。従業員代表を会社が指名したり就業規則閲覧を禁止している会社が多数という状態では「常時緊急事態」ということにはならないでしょうか。

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