11月10日、北海道労働局は、道内の労働基準監督署等が2023年に外国人技能実習生の実習実施者(事業所)に対して監督指導した結果を公表しました。労働基準関係法令違反状況の監督指導を実施した 395事業場のうち、法令違反が認められたのは 287事業場(72.7%)に達しています。前年比17.8%減とはいえ、中々厳しい就労環境が伺われます。法令違反の状況では、安全措置が講じられていない機械を使用させていた等が27.6%と最も高く、続いて時間外労働の 割増賃金未払が15.2%、 法令違反時間外労働強要等が13.2%となっています。詳細はホームページ「外国人技能実習生の実習実施者に対する 令和5年の監督指導結果を公表します」をご覧ください。
国内で働く外国人労働者は年々増え続け厚労省統計で2023年10月末現在で204万に達しています。このうち、業務中の死傷者は5672人内死亡が32人と報告されています。日本語習得が不十分なところに、安全対策不徹底な機会作業・長時間労働が背景にあることは容易に想像できます。北海道労働局では、監理団体及び事業者に対し、労働基準関係法令などの周知・啓発に努め、労働相談など各種情報から労働基準関係法令違反が疑われる事業者に対しては監督指導を行う等適正な労働条件と安全衛生確保に取り組むとしています。十分な監督指導体制要員を確保の上、労働安全地域北海道をアピールしていきましょう。