12月16日、日本労働弁護団主催のZoom集会「均等待遇の実現 ー最高裁判決を乗り越えて-」に参加させていただきました。労働契約法第20条適用の是非を問う5件の最高裁判決と現在継続中の事件2件の原告による闘争報告と今後の決意、そして、均等待遇実現に向けた取り組み方針が弁護団・労働組合・労働者に対して発信されました。7件の原告報告に共通するのは最高裁判断にとても辛い思いを抱かざるを得ないということ、立ち上がりは「個」であってもネットワークを作りながら逞しくなっていくということです。特に、メトロコマース事件の原告の皆さんは、現在「職務評価」の学習に取り組み、非正規労働者の悩み解決の一助としたいとしています。自分の問題を社会運動の始まりにしようという熱意を感じました。凄いというか頭が下がります。原告同様に悔しさを感じた事件もありました。裁判による改善部分を他の労働者へも適用するよう団体交渉で求めたところ、「裁判を起こせばよい」と、あしらう様な態度で回答する事業者、裁判中の弁論で、セカンドキャリアというべき状態であり、何の取柄もないのだから多少賃金が安くてもしょうがない等と主張する事業者側、これらの態度には地域で事業活動する資格すらないのではないかと感じます。集会のまとめでは闘争本部長の棗一郎弁護士より、結審した5件の最高裁判決は基本給・賞与・退職金には不合理性を認めず、付加的要素である手当については合理性を認めるという、労使のバランスがとても悪い内容であるとし、今後暫くはこの姿勢を維持していくだろうとました。ただ、パートタイム・有期雇用労働法第8条を有効に活用し均等待遇実の取り組みを進めていこうとしました。そして、労働組合の行動力・発信力が大事であるとし、世論を巻き込む運動展開を視野に入れるべきではないかとしました。今回の報告やまとめの提起を腹に据えて、しっかりとした取り組みをしようと決意した日でした。皆さんありがとうございました。札幌地区ユニオンのみんな、学び・議論し・運動しよう。札幌地区ユニオン組合員の方で集会資料ご希望の方は事務局までご一報下さい。配布します。