28日、2度目の退陣表明を見ました。正直、これほど労働法制改悪に拘泥したトップはいなかったのではないかと思いました。側近や支持者の要請を忠実に履行しただけなのか、労働者を寡黙にさせなくてはという使命感なのかわかりませんが、低賃金非正規雇用労働者は増え、名ばかり正社員も急増し、格差が雇用・地域・企業間に広がるという「実績」は残りました。CUNNメール通信NO.1796が共同通信配信内容を紹介しています。
◎ CUNNメール通信 ◎ N0.1796 2020年8月31日 1.(情報)長期政権、増えた非正規 コロナ禍直撃、失職相次ぐ 退く首相は成果 強調 改革半ば、過労死後絶たず 2020年08月29日共同通信配信 安倍晋三首相の退陣により幕を閉じる2度目の安倍政権では、経済政策「アベノミ クス」が推し進められ、雇用が拡大した一方、7年8カ月に及ぶ長期政権中に賃金が 低い非正規労働者が増え続けた。新型コロナウイルスの感染拡大で雇い止めなどが非 正規を直撃。働き方改革も道半ばで、過労死や過労自殺は依然、後を絶たない。次期 政権は働く人の苦境とどう向き合うのか、問われている。 安倍首相は辞任を表明した28日の記者会見で、アベノミクスについて「400万 人を超える雇用を生み出した」と成果を誇った。働き方改革関連法も目玉政策の一 つ。2018年6月の成立時には「長時間労働を是正し、非正規という言葉を一掃す る」と宣言した。 だが、非正規の数は第2次安倍内閣が発足した12年から19年の間に約350万 人増えた。一方で今春以降、新型コロナによる経済悪化のしわ寄せで雇い止めや派遣 切りが相次いだ。「雇用の調整弁」とされる実態が浮き彫りになっている。 東京都内の日本語学校で非常勤講師として働く塚越智世江さんは、新型コロナの感 染拡大で留学生が激減したため授業数を大幅に減らされ、収入減に悩む。 塚越さんが代表を務める労働組合には雇い止めに遭ったり、休業補償なしで自宅待 機させられたりしたとの相談が寄せられた。「コロナ禍で正規と非正規の格差を痛感 した。アベノミクスで景気が良くなった実感もない」と話す。 千葉県市川市の女性(50)は得意の中国語を生かし、派遣社員として大手メー カーで外国人研修生向けの通訳をしてきた。しかし、同じ職場で働けるのを原則最長 3年とした改正労働者派遣法が15年に施行された後、派遣先変更や契約不更新が相 次いだ。正社員の職も見つからない。女性活躍をうたった政権を「口先だけだ」と突 き放した。 厚生労働省によると19年度、過労死や過労自殺(未遂を含む)で労災認定された のは174人。14年に過労死防止法が施行された後も目立った減少は見せていな い。 「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表(71)は「安倍政権は働く人の 命と健康を守る仕組みづくりをしなかった」と批判。一方で「防止法をより実効性の あるものにしていきたい」と話し、次期政権の取り組みに期待も寄せた。 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク 事務局 (発行責任者:岡本) 136-0071江東区亀戸7-8-9松甚ビル2F下町ユニオン内 TEL:03-3638-3369 FAX:03-5626-2423 https://cunn.online E-mail:shtmch@ybb.ne.jp …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
働き方改革では、ゆとりある働き方で豊かさを実感しようと呼びかけています。今、副業・兼業を推進しています。企業に罰則がつかないように配慮しています。ワーケーションと称した休日労働を人目に付かないところで実行しようと呼びかけています。人が契約以上に働く理由は経済的格差を埋めるためというのが最多です。「富」の適正配分に着目しないのかと言いたくなります。