労働政策審議会の労働政策基本部会  連合委員も参加し中長期的な労働政策報告書骨子案を提示

連合通信は7月5日厚生労働省労働政策審議会の労働政策基本部会の報告書案の内容を報じました。CUNNメール通信NO.1446に概要が配信されています。同部会では連合派遣の委員も含めた有識者で構成され、労働政策のなかに「生産性向上」の議論を据えるとし、時間・空間・企業に縛られない働き方の推進とそのための環境整備について今後の道筋を示す、としていてます。概要を読む限りでは、生産性向上の主張は明確に出ているものの、成果の構成配分、とりわけ労働者と生活地域への適正配分の内容が見当たりません。また、何故この議論が出てくるのか、そして誰がこの報告書を求めているのか、このような働き方を求めているかのも見当たりません。またか、との思いを強く抱きます。

CUNNメール通信NO.1446の内容はこちらをクリックしてください。

 

過労死はむごい 過労死防止廃絶に取り組もう!

今日、朝刊に29歳新入社員男性の過労死の記事を見ました。埼玉県北本市のラーメン店「ドン-キタモト」(東京都千代田区の松富士食品経営)で契約社員として2011年3月から働き同年9月30日未明に急性心不全で死亡したとのことです。さいたま労働基準監督署は直近1カ月の残業時間が約89時間、その前月が約72時間であり、「2~6カ月の平均月80時間超」を上回っているとして労災と認定しました。この度の「働き方改革関連法案」成立で残業の上限規制が単月では100時間ギリギリまで緩和されます。36協定による手続きが必要とはいえ、100時間という数字は独り歩きするし、罰則適用までの間は労働者を酷使する理由になります。日常の就業規則点検・勤務時間検証・雇用契約の変更検証を怠らず正しい労働時間で働きましょう。会社の労働時間変更に疑問があれば札幌地区ユニオン・札幌パートユニオンにご相談下さい。

さいたまラーメン店の男性社員過労死に関する報道記事はこちらです。

相談現場から-2 会社のパワハラ対策

「パワハラ」「セクハラ」に関する報道が氾濫しています。官僚トップや有名大学の教授が加害者となる事案が最近目につきました。でも、件数は職場の部下対上司、先輩対後輩の事案がトップです。北海道労働局に寄せられる相談案件も、苛めに関する内容が解雇・賃金未払を上回るといいます。先日、市内飲食店で会社の研修帰りの熟年サラリーマンの一団と隣り合わせました。「パワハラ」対策の研修会とのことでした。驚いたのはその中身で講師の社労士先生曰く、「どんなに罵倒し、怒鳴りつけ、けなし、怖い思いをさせても、最後に一言やさしい言葉を掛けること。これがパワハラの訴えを退ける極意だ」とのことです。労働者の心身健康を守るための研修ではなく、会社の名誉身代を守るための研修でした。こんな研修で良いのでしょうか❓

働き方改革関連法案の可決・成立に対する   連合事務局長談話

今日連合本部より配信されたメールマガジンで6月29日付事務局長談話が公開されましたので掲載します(下記のリンクワードをクリックして下さい)。内容はこの度可決・成立となった働き方改革関連法案に対するものです。高プロ制度には断固反対の姿勢を表し、今後の労政審議論の中で労働者の安全を確保のために取り組むとしています。一方労働時間の罰則付き上限規制緩和は評価するものの労働者の安全確保の観点からの取り組みを継続するとしています。組織されていない、組合に加入できない労働者にとって、自分たちの意見の及ばないところで過労死ラインまでの残業時間が許容されるのは大きな恐怖です。残業時間が単月で100時間を超えることのないよう、休日出勤を含めた残業時間が年間で900時間を超えることのないよう、罰則適用時に労働者の心身がボロボロになることのないよう職場の取り組み・監視を強化しよう❢そして、自分たちの手に負えないと感じたときは是非当ユニオンへご相談下さい。

リンクワード「働き方改革関連法案の可決・成立に対する談話」はこちらをクリックして下さい。

 

高プロ制度の欠陥酷い!地域と職場で監視‼

高プロ制度を改めて検証するとその酷さが心に刺さります。付帯決議を成果として喜ぶ議員がいます。何の役にも立たず、あの決議作成に費やす時間がもったいないと痛感します。きょうCUNNメール通信NO.1444が配信され若干の検証内容が配信されました。口惜しさと将来への恐怖そして評価への怒りを糧に廃止に向け取り組ましょう!

CUNNメール通信NO.1444の内容はこちらをクリックして下さい。

労働法制改悪阻止集会7/18と7/23

7月18日(水)と7月23日(月)に札幌市内で労働法制改悪阻止を題材とする集会が開催されます。労働団体や弁護士グループ、研究者及び市民団体の協働によるものです。概要は以下のとおりですが、詳細はそれぞれチラシをご覧ください。

1.「壊れゆく公務 2」
  日時:2018年7月18日(水)18時30分~20時30分
  場所:エルプラザ3階エルプラザホール(中央区北8条西3丁目)
  内容:①基調講演「小さな政府は誰のためか」
          講師:北海学園大学法科大学院講師 森 啓 氏
     ②パネルトーク、公務・公共職場からの証言等
  参加費:無料
  主催: 北海道国公(北海道国家公務関連労働組合協議会)

     7月18日壊れゆく公務2の詳細チラシはこちら

2.「7・23脱法行為・雇い止めを許さず、無期雇用転換を進める札幌集会」
  日時:2018年7月23日(月)18時30分~20時30分 ※会場18時
  場所:自治労会館4階ホール(北区北6条西7丁目)
  内容:報告集会
     ◎法を上回る実績をあげている労働組合の取り組み報告
     ◎現在雇い止めを求めてたたかっている当事者・労働組合からの報告
     ◎未組織労働者にみられる、無期転換をめぐる状況の報告
  主催: 連合北海道札幌地区連合会/札幌市公契約条例の制定を求める会/反貧困ネット北海道
     /特定非営利活動法人建設政策研究所北海道センター/日本労働弁護団北海道ブロック/札幌地区労働組合総連合/
     NPO法人労働相談・労働組合づくりセンター
     
     7月23日無期雇用転換を進める札幌集会の詳細チラシはこちら

相談現場から-01 税金と年収について

札幌パートユニオンに最近税金と収入(月収・年収)についての相談が多く寄せられています。社会保険料摘要の基準や配偶者控除の基準が法律改正により変わったことが大きな原因です。また、もともと制度的に分かりにくいところもあり、問い合わせの場所(担当役場)がどこなのかもわかりません。ましてや、対応する担当役人の当たりはずれもあり、ついついわからないまま放っておくことがあります。そんな方々からの相談内容をまとめて回答内容を整理してみました。参考にしてみてください。

パートタイマーの税金と年収についてのまとめはこちらです。

職場地域で跳ね返そう!高プロ上限規制緩和

6月29日働き方改革関連法が成立してしまいました。19年4月から高プロ・残業の上限規制緩和が導入されます(中小企業の残業上限規制緩和は20年4月から)。このような中、連合北海道は6月30日から7月1日(午前中)にわたり第13回北海道中小労働者研修・交流集会を開催しました。初日は連合本部冨田総合労働局長から「2018春季生活闘争の意義とまとめにむけて」と題する講義がありました。そのなかで「すべての労働者の立場にたった働き方の見直し」として長

残業時間が長くなる危険性を示すべき ❢ 対策を怠らない心構えの喚起が必要‼

時間労働の是正のためのポイントが示されました。ただその内容は「罰則付き時間外労働の上限規制など、長時間労働是正に向けた労働基準法改正がおこなわれることの趣旨と意義を踏まえ、先行的に職場の基盤づくりに取り組む。」とされ、現行労基法の内容遵守を中心としたものになっています。質疑の際に札幌ユニオン山本書記長は次のお願いをしました。①今回の法案により単月では100時間に達するところまで残業が増える危険性があることを明示し注意喚起すること②休日労働を含めると年間900時間を超える残業時間発生の可能性があることを明示し注意喚起すること③この間、労災認定において対象残業時間が短くなってくる傾向にあり、60時間台でも認められるケースがあったが、今回の法案成立で、時間による労災認定は困難になる、労災認定の取り組みには労働時間に加え別の要因資料も準備できるよう普段からの取り組みを強化することの喚起④罰則による改善は期待で

連合は新たな時短指針に取り組む!

きない、というか罰則適用を申し出てもその状態では労働者は大変重篤なダメージを受けており、生きているかも定かではない、罰則に依拠しない強固な取り組みを喚起すること、以上を地域・組織にわかりやすく提示するようお願いしました。冨田総合労働局長はこれに対して、連合がこれから取り掛かる新たな時短指針の中でそれらを盛り込めるかどうか検討しますとしました。法案が通ったことは事実であり職場単位に厳しい状況を想定した取り組みを検討せざるを得ない状況です。今こそ労働組合の本領発揮のときです。頑張りましょう!

賃金表づくりに新鮮な喧々諤々!

1日目後半から2日目にかけて事務局が用意した賃金台帳用ちいての賃金表づくりの分散会に入りました。AからⅠの8つチームに参加者がシャッフル配置され議論を重ねながらの作業に会場は熱気が溢れ時間の過ぎるのも忘れてしまいました。また、2日目の冒頭には旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長から不当労働行為・退職強要撤回闘争の勝利報告を受けました。2017年3月2日付辞令に始まる幾多の不法行為(別部屋への隔離等)を跳ね返し勝利的和解のもと原職復帰を果たしとの報告に大きな激励の拍手が沸き上がりました。また、現在も陰湿な職場対応が続く等、公正な職場確保に向け課題は多いとし、地域の仲間と共に粘り強く戦うと宣言しました。以上、大変得るものが多い研修会でした。札幌地区ユニオンからは2単組6名が参加しました。

デタラメな賃金台帳をもとに将来の人材育成に役立つ賃金表設計を議論する参加者

出来上がった賃金表・システムを説明する参加者。見事な出来栄えでした。

今後の決意を新たにして職場公正化に取り組むとする旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長

 

いいのか!こんな法案成立!!

連合北海道は29日参院本会議の働き方改革関連法案成立に抗議する緊急集会を大通西3丁目で開催しました。質問に答えない、関連データ改ざんを隠す、労働者12名の聞き取りが法案の根拠等々、悪行の限りを尽くして強引に成立させた法案です。この法案が適用されるのは労働者です。間違いなく被害は増大します。上限規制に罰則がついたことを評価する声があります。違法であった残業時間が違法ではなくなることが評価できるという理屈がわかりません。今苦しんでいる残業時間が更に長くなることに抵抗したくても抵抗できなくなるの不利益変更です。上限規制に違反したとき、罰則がすぐに適用されるでしょうか。労基が申告して直ぐに対応した事例の記憶はありません。死んでから罰則が適用されて誰が喜ぶか、大変に困った事態です。このままでは決して良くありません。死にたくなければ闘うことです。残された道は「闘」の一字です。命を守るために健康に留意して闘おう!

働き方改革関連法案成立への抗議集会、連合北海道出村会長怒りのアピールはこちら

働き方改革関連法案成立抗議集会 参加者怒りの団結ガンバロー! 俺は墓場に行っても闘う!

札幌の他、各地でも抗議集会が開催されています。CUNNからは名古屋の抗議集会の様子が配信されています。全国の仲間・労働者も頑張っています。あきらめず頑張りましょう!

CUNNメール通信NO.1440の内容はこちら。名古屋抗議集会の内容です。