11月28日、CUNNはメール通信NO.2252を配信し、ユニオン関西ネットが取り組む最低賃金の再改定要請行動を紹介しました。諸物価高騰による生活被害救済のための再度の最賃改定を大阪労働局へ求めたものです。
◎ CUNNメール通信 ◎ N0.2252 2022年11月28日 1.(報告)最賃再改定求め大阪労働局交渉&街頭アピール/ユニオン関西ネット 〈コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク事務局長 北大阪ユニオン・木村真〉 11/25、京都・滋賀・大阪・奈良の2府2県の「誰でも、ひとりでも入れる労働組 合」のネットワーク「コミュニティ・ユニオン関西ネットワークで、最低賃金大幅引き 上げを求めるアクションを行いました。 まずは大阪労働局賃金課に、最低賃金の再度の改定(引上げ)を求める申し入れ。 書面を手渡し、主任地方賃金指導官・中辻正徳氏らと約1時間意見交換しました。 8月の「31円引き上げて1,023円に」(大阪府)の最賃審答申後も物価急騰が続 いており、10月には3.6%と40年ぶりの上昇率となりました。 最低賃金は年一回改定が通例ですが、最低賃金法は「必要があると認めるときは」改定 すると定めており、「年に1回」は単に通例に過ぎません。歴史的な物価高騰の今こそ 「必要な時」だと訴え、最賃再引き上げを求めました。 11月25日に大阪労働局長へ提出された「地域別最低賃金再改定の要請」書面 中辻氏らは、「最賃改定は法律の条文上『年1回』ではなく『必要と認める時』とされ ていることはもちろん承知している。したがって、法令上は再改定も不可能ではない」と しつつも、「(スケジュール等の)実務上は非常に難しい」と、消極的な姿勢。 それでも、「(大阪労働)局長にも本省にも要請について伝える」とは言ってました。 なお、関西ネットには奈良県・滋賀県のユニオンも加入しているので(奈良ふれあいU、 全国一般滋賀U)、奈良・滋賀の労働局長あてにも同内容の文書を郵送の予定です。 申し入れの後は「キタ」(梅田周辺)と並ぶ大阪の二大繁華街である難波へ移動し、 サラリーマンや若者たちでごった返す高島屋前で街頭アピール。チラシを挿入した ティッシュを配布しながら、 ・(大阪府では)10/1から最低賃金が1,023円に引き上げられた。 ・正社員の人で月給(毎月の固定部分)が17万円程度なら最低賃金を下回っている可能 性がある。 ・ぜひ給与明細を確認の上、ユニオンへ相談を ・そもそも日本の最低賃金は低すぎる。 生活を維持するために必要な水準である 「(フルタイムで働いて)手取り20万円」≒時給1,500円に! ・・・と訴えました。 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク (発行責任者:岡本) 〒136-0071江東区亀戸7-8-9松甚ビル2F下町ユニオン内 TEL:03-3638-3369 FAX:03-5626-2423 https://cunn.online E-mail:shtmch@ybb.ne.jp ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
最低賃金法では経済情勢等から必要と認められるとき再度の最賃改定は可とするとされています。大阪労働局は、実務的な困難を理由に即断を避け本省等に要請内容を伝えるとしています。どこの地方労働局でも同じような対応になるのでしょうか。地方最低賃金は地域の事情を考慮して地域で決定するという前提が失せています。地域の労使交渉からは企業規模の大小にかかわらず、「インフレ手当」を特別一時金形式支給するという報告が寄せられています。札幌地区ユニオン加盟単組でも報告例が挙がっています。ガンバロー!