過労死はむごい 過労死防止廃絶に取り組もう!

今日、朝刊に29歳新入社員男性の過労死の記事を見ました。埼玉県北本市のラーメン店「ドン-キタモト」(東京都千代田区の松富士食品経営)で契約社員として2011年3月から働き同年9月30日未明に急性心不全で死亡したとのことです。さいたま労働基準監督署は直近1カ月の残業時間が約89時間、その前月が約72時間であり、「2~6カ月の平均月80時間超」を上回っているとして労災と認定しました。この度の「働き方改革関連法案」成立で残業の上限規制が単月では100時間ギリギリまで緩和されます。36協定による手続きが必要とはいえ、100時間という数字は独り歩きするし、罰則適用までの間は労働者を酷使する理由になります。日常の就業規則点検・勤務時間検証・雇用契約の変更検証を怠らず正しい労働時間で働きましょう。会社の労働時間変更に疑問があれば札幌地区ユニオン・札幌パートユニオンにご相談下さい。

さいたまラーメン店の男性社員過労死に関する報道記事はこちらです。

職場地域で跳ね返そう!高プロ上限規制緩和

6月29日働き方改革関連法が成立してしまいました。19年4月から高プロ・残業の上限規制緩和が導入されます(中小企業の残業上限規制緩和は20年4月から)。このような中、連合北海道は6月30日から7月1日(午前中)にわたり第13回北海道中小労働者研修・交流集会を開催しました。初日は連合本部冨田総合労働局長から「2018春季生活闘争の意義とまとめにむけて」と題する講義がありました。そのなかで「すべての労働者の立場にたった働き方の見直し」として長

残業時間が長くなる危険性を示すべき ❢ 対策を怠らない心構えの喚起が必要‼

時間労働の是正のためのポイントが示されました。ただその内容は「罰則付き時間外労働の上限規制など、長時間労働是正に向けた労働基準法改正がおこなわれることの趣旨と意義を踏まえ、先行的に職場の基盤づくりに取り組む。」とされ、現行労基法の内容遵守を中心としたものになっています。質疑の際に札幌ユニオン山本書記長は次のお願いをしました。①今回の法案により単月では100時間に達するところまで残業が増える危険性があることを明示し注意喚起すること②休日労働を含めると年間900時間を超える残業時間発生の可能性があることを明示し注意喚起すること③この間、労災認定において対象残業時間が短くなってくる傾向にあり、60時間台でも認められるケースがあったが、今回の法案成立で、時間による労災認定は困難になる、労災認定の取り組みには労働時間に加え別の要因資料も準備できるよう普段からの取り組みを強化することの喚起④罰則による改善は期待で

連合は新たな時短指針に取り組む!

きない、というか罰則適用を申し出てもその状態では労働者は大変重篤なダメージを受けており、生きているかも定かではない、罰則に依拠しない強固な取り組みを喚起すること、以上を地域・組織にわかりやすく提示するようお願いしました。冨田総合労働局長はこれに対して、連合がこれから取り掛かる新たな時短指針の中でそれらを盛り込めるかどうか検討しますとしました。法案が通ったことは事実であり職場単位に厳しい状況を想定した取り組みを検討せざるを得ない状況です。今こそ労働組合の本領発揮のときです。頑張りましょう!

賃金表づくりに新鮮な喧々諤々!

1日目後半から2日目にかけて事務局が用意した賃金台帳用ちいての賃金表づくりの分散会に入りました。AからⅠの8つチームに参加者がシャッフル配置され議論を重ねながらの作業に会場は熱気が溢れ時間の過ぎるのも忘れてしまいました。また、2日目の冒頭には旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長から不当労働行為・退職強要撤回闘争の勝利報告を受けました。2017年3月2日付辞令に始まる幾多の不法行為(別部屋への隔離等)を跳ね返し勝利的和解のもと原職復帰を果たしとの報告に大きな激励の拍手が沸き上がりました。また、現在も陰湿な職場対応が続く等、公正な職場確保に向け課題は多いとし、地域の仲間と共に粘り強く戦うと宣言しました。以上、大変得るものが多い研修会でした。札幌地区ユニオンからは2単組6名が参加しました。

デタラメな賃金台帳をもとに将来の人材育成に役立つ賃金表設計を議論する参加者

出来上がった賃金表・システムを説明する参加者。見事な出来栄えでした。

今後の決意を新たにして職場公正化に取り組むとする旭川医療情報専門学校労働組合塩ノ入執行委員長

 

連合北海道 働き方改革法案成立阻止訴える!

連合北海道・石狩地協・札幌地区連合会は6月28日18時より働き方改革法案成立阻止を訴える抗議集会を札幌駅前で開催しました。本法案には高度プロフェッショナル制度をはじめ超長時間労働を促進させる内容がてんこ盛りであり過労死を今以上に増やす危険性があります。また、残業時間の上限を広げることで、これまで裁判で争点となった時間が合法とされ、健康のため生活のため家族のために主張する労働者には「梯子」を外されるという仕打ちになります。応援弁士(立憲民主党市橋道義・国民民主党篠田札幌市議)や連合北海道杉山事務局長の訴えにあるとおり、誰のための何を目的とした法律なのか、本当に労働者が欲した法律なのかという問いに政府は答えていません。どのような形であってもこのような法案を残してはいけません。皆さん、頑張りましよう!本集会は連合石狩地協・札幌地区連合会太田会長の団結ガンバローで参加者150名の意思を確認し閉会しました。

団結ガンバロー三唱で「働き方改革法案」の成立阻止行動貫徹を呼びかける連合石狩地協・札幌地区連合会太田会長

連合北海道・石狩地協・札幌地区連合会は明日大通西3丁目で18時から抗議集会を開催します。引き続き皆で参加しましょう!

 

高プロ制度・残業時間上限規制緩和NO!

日本労働弁護団北海道ブロックは6月28日12時より大通西4丁目で働き方改革法案反対の街頭行動を実施し市民等に理解を求めました。特に、高度プロフェッショナル制度や残業時間の上限規制緩和は労働者の生命を危機に追いやるもので断固認めるべきではなく廃案にすべきと訴えました。本集会には札幌地区ユニオン等労働団体からの参加者も多数参加しチラシ等を配布しながら市民に働き方改革法案の廃案を訴えました。

熱気溢れる街頭宣伝の様子はこちらをクリックして下さい。

まだ、できることはあります。各地で声を挙げていきましよう。

やっぱり超長時間労働・高プロ!

参議院厚生労働委員会の高プロ制度の関する質疑で健康確保の措置である「2週間連続の休日取得」が年間公休の内数であることが明らかになりました。年間公休104日であれば「2週間連続の休日取得」を行使すると他の期間の休みが少なくなるのは道理で、仕事密度も当然濃くなります。何でこんなにしてまで労働者を酷使することに知恵を働かすのか不明です。何れにしても、こんな働き方では労働時間は増えるばかりです。何としても廃案にしましょう!労働弁護団北海道ブロックでは6月28日正午大通西4丁目で街宣行動を実施します。札幌地区ユニオン組合員も参加します。

高プロ健康措置「2週間の連休」に関する報道記事はこちら

中央最低賃金審議会 最賃引上げ議論開始!

6月26日厚労省で中央最低賃金審議会が開かれ2018年度の最低賃金引上げ議論が開始しました。北海道の最低賃金審議会は7月10日を予定しています。初回の審議では全体日程の確認が主になります。例年、この後、7月末に突如として中央最低賃金審議会の目安が新聞紙上に出てきます。これでほぼ最賃議論は集約方向となります。なので、議論の経過や内容を把握するには工夫が必要です。今の最低賃金で8時間働いても単独生計維持はできません。大幅引き上げ1000円以上は必要です。情報交換を深めながら、大幅引き上げ1000円以上を訴えていきましょう!

中央最低賃金審議会の報道内容はこちらです

H29年申告事案1730件 賃金不払い・解雇が9割

6月12日北海道労働局は平成29年の申告事案(労働者からの労働関係法令違反通告)への対応等を公表しました。申告処理件数は1730件で前年から30件増えたとし、内訳は賃金不払いと解雇が全体の9割を占めるとしています。改革はこっちが先と言いたくなります。政府も業界中央も見るところがズレています。

北海道労働局発表の資料はこちらです。

2018最低賃金の議論に注目しよう!

最低賃金は審議会の議論で決まります。中央最低賃金審議会が東京都内で開かれ目安金額を決め、その目安金額をもとに都道府県に設置される地方最低賃金審議会で議論し決定されます。6月26日15時から中央最低賃金審議会が厚生労働省内で開催されます。これにあわせてCUNNを中心とする労働者団体等が厚生労働省前で集会を開催します。 CUNNでは「全国どごても今すぐ千円を実現し、生活できる賃金にするために1500円に引き上げる運動を盛り上げよう」と呼びかけています。北海道では連合北海道が6月29日に北海道地方最低賃金引き上げに関する要請行動を北海道労働局長等に行います。その後7月10日には北海道労働局内で北海道地方最低賃金審議会が開催されます。情報収集にとても難儀する状況に変わりはありませんが、私たちの生活に大変な影響のある審議会・議論です。目を皿のようにして注目しましょう。

CUNNメール通信1429号 最賃1500円運動 院内集会の記事はこちら

6月26日の中央最低賃金審議会の開始情報はこちら(簡単な内容です)

札幌パートユニオン第1回学習会開く

札幌パートユニオン6月23日今季第1回目の定例学習会を札幌地区ユニオン会議室で開催しました。2部構成+懇親会の構成で行われ組合員20名が参加しました。学習会第1部では新野会長が講師となり労働組合法の基礎知識(ABC)のおさらいとミニテストを行い、その後、現在参議院で審議中の「働き方改革法案」概要を議論しました。第2部は山本事務局長が講師となり、6月2日最高裁判決(ハマキョウレックス事件と長澤運輸事件)と政府案の同一労働同一賃金への取り組みについて議論しました。労働時間の上限規制緩和や高プロ制度は断固容認できないこと、同一労働同一賃金への取り組みは政府案に対して当事者である労働者の意見を確実に反映させる努力が必要であるとしました。今、政府案には法律が対象とする労働者像が見えず、たまぁ~に超エリート像のような姿が垣間見える程度です。また、この法案によって誰が救われるのか、誰が法の利益を受けるのかを考えたとき、決してわたくしたち労働者ではないことは明らかです。学習会参加の組合員は、職場から家庭から学校からそして地域から「働き方改革法案反対」をアピールすることを確認し、懇親会へとなだれ込みました。学習会の様子は以下のとおり通りです。

働き方改革法案の危険性を説明する新野会長

 

意地の悪いミニテストに記憶と知識と感を絞り出す組合員

労政審で副業議論開始 まずは労災⁉

6月22日厚労相の諮問機関・労働政策審議会は労働条件分科会労災保険部会を開き、副業の議論を開始しました。働き方改革の中の重点項目の一つです。同日の会議では、労災補償額算定の考え方(複数企業の賃金の合算)と時間外労働時間の算定に意見が出され、単一会社で法定内労働時間に収まっていても合算すると過労死ラインを超過する可能性が強い等の意見が出されたとしています。

6月22日の労働政策審議会・労働条件分科会労災保険部会開催内容の記事はこちら

私たちの組合員にも正社員・パートタイマーとして二つから三つの仕事をこなしている方々がいます。その方々たちは日々、主たる職場へ発覚しないよう働いています。働く理由は、一つの仕事先がなくなった場合の保険(セーフティネット)、主たる仕事先の賃金だけでは生活が維持できないことが大半です。今労働政策審議会で議論対象とする労働者像とは異なります。副業先がなくては生きていけない低賃金職場の存在をどうするか、その議論が先ではないかと思います。