厚生労働省は6月30日に2020年度「個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表しました。総合労働相談件数を129万782件(前年度比8.6%増)とし13年連続で100万件を超えたとしています。このうち、民事上の個別労働紛争相談件数は27万8,778件(同0.2%減)で相談内容の最多は「いじめ・嫌がらせ」の7万9,190件(同9.6%減)としました。 大企業における「いじめ・嫌がらせ」の相談等(1万8千件超)は、昨年6月施行の労働施策総合推進法で対応することになったため、民事上の個別労働相談件数には含んでいません。この取り扱いは、「労働基準法等の違反の疑いがあるもの」として集計しているとのことです。労働施策総合推進法の中小企業適用は2022年6月からです。来年6月以降、中小企業内の「いじめ・嫌がらせ」の相談も「労働基準法等の違反の疑いがあるもの」として別集計となります。重篤な被害が出ている項目であり法律違反を正す裁判の結果は年単位を要します。労基の過労死のみの判断に対してパワハラの存在を認定させるゴンチャロフパワハラ裁判も被害者ご本人の自死から5年超を経過した今年6月11日にやっと会社の謝罪を含んだ和解となりした。「いじめ・嫌がらせ」の相談内容は埋もれることの無いように厚労省・地方労働局の発表を注視しましょう。
6月30日厚労省公表の「令和2年度個別労働紛争解決制度の施行状況」
ゴンチャロフパワハラ裁判の内容は、今日Yahooニュースや読売オンラインニュースで配信されています。ベーカーや和洋中の調理職場は昔からパワハラ当たり前のような風潮があり相談も常に一定数を確保する位寄せられています。ただ、できる職人さんは怒り方にも自分なりの流儀があったような気がします。自分も含め職場経験のある複数の組合員から聞いても、不合理・理不尽な怒り方が、いじめ・パワハラで、そういう親方職人のいる職場こそ労働条件は低廉であることが共通しています。大切な「体」最優先で良いと本当に思います。
第37期 札幌パートユニオン組合員 定例学習会 第1回 「最低賃金引き上げを考えよう」 日 時 2021年7月10日(土)15時~ 内 容 基調講演 CUNN(コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク) の最低賃金引き上げの取り組み CUNN(コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク) 事務局長 岡 本 哲 文 様 (質 疑) ま と め 参 加 事前申込制とします。7月5日(月)までにお申し込み下さい。 報告先 札幌パートユニオン事務局長 山本 功まで TEL011-210-1200 FAX011-206―4400