最賃Ⅽランクの目安は不本意 1500円の足掛かりを!

8月2日CUNNはメール通信NO.2187を配信し、同日結審した中央最低賃金審議会がまとめた「令和4年度地域別最低賃金改定の目安」を配信しました。以下のとおりです。目安の概要は、「Aランク(東京、愛知、大阪など6都府県)」と、「Bランク(京都、兵庫、広島など11府県)」が31円、「Cランク(北海道等14道県)」と、「Dランク(福島、沖縄等16県)」が30円の引き上げです。全国加重平均では31円で昨年度の28円を上回り、1978年度に目安制度が始まって以来最高の引き上げ額です。

◎  CUNNメール通信  ◎ N0.2187 2022年8月2日
1.(情報)中央最賃審議会 答申資料

 Press Releaseと資料を添付して送付します。
 8月2日厚労省Press Release「令和4年度地域別最低賃金額改定の目安について」

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答申では公労使不一致なので公益委員の見解を各地域最低賃金審議会に提示するとしています。公益委員が着目したのは今年4月以降の物価上昇と労働者の生計費の高騰で、一定水準以上の賃上げは必要と判断しています。また、企業の支払い能力への考察では、企業間の公正取引に対する自助努力に加え政府の支援策を微に入り細に入り尽くすことが肝要としています。労働側の意見からは賃上げ環境が整備されれば生産性確保は可能という決意が見えます。一方使用者側見解は政情不安とコロナ禍を全く考慮せず引き上げありきの公益委員見解に文句タラタラといった様子が伺えます。使用者側も大手と中小の不合理な格差や不公正取引まん延について苦労話でもいいので披瀝した方が説得力はあるのではと思いました。上場企業決算時の好景気を見れば、誰でも下請けを「叩いてる?」と疑問を持ちます。北海道の審議会は8月2日以降連日小委員会議論が続いています。目安のⅭランクは不本意です。頑張りましょう。

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