2022春闘 非正規処遇改善総行動 元年に

CUNNは1月24日、メール通信No.2072で女性契約社員による正社員との賃金格差是正や賞与支払いを求める裁判闘争の内容を配信しました。連合通信隔日版が1月22日付けで全国に配信したものです。内容は以下の通りです。

◎  CUNNメール通信  ◎ N0.2072 2022年1月24日

1.(情報)「賃金格差、賞与なしは不合理」/
         警備会社キステム/是正求め、契約社員が提訴
                         220122連合通信・隔日版

 NTT関連工事の交通誘導を主に請け負う警備会社キステムの契約社員の女性
(58)が1月12日、正社員との賃金格差是正や賞与の支払いを求めて、同社を相手取
り盛岡地裁に提訴した。支援する全労協全国一般宮城合同労組が17日、都内で会見を
開いた。
 訴状によると、原告は2012年に働き始め、17年から契約社員としてフルタイム
で勤務している。営業所内で、警備員の日報整理や給料計算、請求書作成などを1人
で担う。支店内の他の営業所では事務の担当者は全て正社員だという。
 原告は「他の営業所の事務員と同じ業務内容で、フルタイムで働いているのに月収
差は約5万円で、賞与もないのはおかしい」と是正を求めた。
 原告は、情報労連加盟の社内労組に加入したが、納得のいく対応が得られず脱退。
宮城合同労組に加入し団体交渉を重ねた。しかし、改善が見込めないため提訴に踏み
切った。
 格差是正の行動を決意した心境について、原告は「非正規労働者が同一労働同一賃
金を求めて行動しているのを報道で知り、私も同じ状況だと思った。賞与があったら
子どもの大学授業料に充てたかった。仕送りができず、子どもたちはバイトで学費を
捻出した」と振り返った。
 宮城合同労組の星野憲太郎委員長は「労働契約法20条裁判の最高裁判決では、賃金
差や賞与については認められなかった。しかし非正規への不合理な格差は許されな
い」と語った。

※宮城合同労組は、2011年東日本大震災後の6月に全国ネット主催で雇用・労働
ホットラインを仙台において開催するに際して、事務所を貸していただくとととも
に、仙台市内街宣、記者発表、相談スタップ参加など、全面的に協力をいただいた闘
うなかまです。

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非正規労働者と正社員の賃金格差是正は同一労働同一賃金を旨とする労働契約法第20条を糧に最高裁で争われました。メトロコマースや日本郵便に勤務する非正規労働者の大奮闘が際立ちました。総じて退職金・一時金(賞与)は人材優位論をもとに退けられましたが、その他手当では不合理な格差はダメと示されました。この取り組みに勇気を得てトライしたものだそうです。北海道でも同様の裁判所判断が昨年末に示される予定でした。日本郵便です。燃料手当も争点となっていることから注目していたのですが、とんと情報が入りません。いずれはいるでしょう。今日は東京で労使フォーラムが開かれ2022春闘がスタートします。非正規労働者の処遇改善の取り組み元年として皆で一斉に行動しましょう。

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